研究課題/領域番号 |
12672074
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
森 裕二 名城大学, 薬学部, 教授 (40121511)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | オキシラニル アニオン / ポリ環状エーテル / 海洋毒 / イエッソトキシン / テトラヒドロピラン / 下痢性貝毒 / 合成 / yessotoxin / オキシラニルアニオン / トリエチルシラン / エリスリトール / エッソトキシン / 1,2-ジケトン / アセチレン / ジヘミケタール / 還元 |
研究概要 |
構造がユニークで生理活性の強力な海洋天然物の一群に、6員環から9員環のエーテル環が梯子状に規則的に連結されたポリ環状エーテル海洋毒が存在する。その化学構造と生理活性の相関を調べるためには、極微量しか得られない天然物の全合成や類縁体の合成による物質供給が重要となる。本研究では、二枚貝の下痢毒性成分と知られているホタテ貝のyessotoxinとムール貝のadnatoxinの全合成を目指し、その骨格構築法の開発研究を行うとともにその構築法を用いた全合成研究を実施、以下の研究成果を達成した。 1.収束型6員環ポリエーテル合成法の開発 2個の6員環エーテル誘導体をアセチレンで連結し、アセチレンの四酸化オスミウムによる1,2-ジケトンへの酸化、酸による2個のヘミケタール環の形成、メチルアセタール化、アセタールの還元反応により、4環性6員環ポリエーテルの収束的合成法を確立した。 2.6-6-6-7の四環性システムの構築 上記の収束型合成法の応用として、6員環エーテルと7員環エーテルを組み合わせた系に適用し、6-6-6-7の四環性システムを効率的に構築できることを明らかにした。 3.YessotoxinとadriatoxinのABCDEF環の合成 オキシラニルアニオンのアルキル化と6-エンド閉環反応による6員環エーテル合成法を用いて、アセチレン側鎖を有するA環とD環上にトリフラート基を有するDEF環を合成し、両者を連結後、酸化、アセタール化、還元反応に付してyessotoxinとadriatoxinのABCDEF環の収束的合成を達成した。
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