研究課題/領域番号 |
12672078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
岩佐 衣子 神戸薬科大学, 薬学部, 助教授 (30068340)
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研究分担者 |
西山 由美 神戸薬科大学, 薬学部, 助手 (30248116)
市丸 百代 神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (00175259)
守安 正恭 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (40102107)
綿矢 有佑 岡山大学, 薬学部, 教授 (90127598)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | イソキノリンアルカロイド / 生物活性 / 構造活性相関 / 植物組織培養 / 代謝物 / 生物学的変換 / 構造解析 / LC / NMR-LC / MS / イソキノリン アルカロイド / 抗酸化活性 / 発がんプロモーション抑制活性 / 構造-活性相関 / 植物組織培養細胞 / 代謝物の構造解析 / isoquinoline alkaloids / antimalarial activity / antitumor activity / antiHIV activity / antimicrobial activity / structure-activity relationships |
研究概要 |
1.イソキノリン型アルカロイドの生物活性 (1)プロトベルベリン型アルカロイドの細胞毒性 24個のベルベリン関連4級プロトベルベリン型アルカロイドの細胞毒性が薬剤感受性データーベースと組み合わせたヒト培養がん細胞パネルを使って調べられた.8及び13位のアルキル鎖の延長が細胞毒性活性に影響、即ち置換基の親油性及びサイズが細胞毒性に影響することが判明.ベルベリンの8及び13位にヘキシル基が置換した誘導体が最も高いレベルの活性を示した. (2)シンプルイソキノリン及びベンジルイソキノリン型アルカロイドの生物活性 26個のシンプルイソキノリン及び21個のベンジルイソキノリンアルカロイドについて抗菌・抗マラリア、抗腫瘍、抗HIV活性を調べた結果、各活性試験で数個のアルカロイドにかなり高い活性が認められた. これらのアルカロイドは治療薬への発展のためのリード化合物として役立つかもしれない.イソキノリニウム型の4級窒素原子が抗菌、抗マラリア、抗腫瘍活性においては活性の増大に寄与する.一方、抗HIV活性は3級アルカロイドに認められることなどの構造活性相関に関するいくつかの知見を見いだした. (3)ベルベリン関連アルカロイドの抗真菌剤及び除草剤としての活性23個のベルベリン関連4級並びに3級アルカロイドについて抗真菌剤及び除草剤としての作用を調べた. その結果、農薬として利用できるほどの活性はなかったが、4級プロトベルベリンアルカロイドのみに活性が認められるなどの構造と活性に関するいくつかの知見が得られた. 2.Corydalis属植物組織培養細胞におけるアルカロイド代謝物のLC/NMR及びLC/MSによる構造解析 フェノール性水酸基の位置あるいは数を異にする1-ベンジルテトラヒドロイソキノリン類をコリダリス属植物のカルスに投与し、各代謝産物を単離することなく代謝混合物にLC/MSおよびLC/NMRを適用し、その代謝産物の構造解析を行った結果、代謝産物は新規のスード型ブロトベルベリンアルカロイド類であることが判明、今後新規のアルカロイドを分取、生物活性を調べる予定である.LC/MSおよびLC/NMRの手法により構造決定し、目的とする代謝産物に的を絞って分取する事が出来、容易に目的物を取得できる. 今後、新規のアルカロイドを得るためにこの手法を発展させていく予定である.
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