研究課題/領域番号 |
12672091
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
竹内 洋文 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教授 (50171616)
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研究分担者 |
山本 浩充 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (30275094)
川島 嘉明 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (30082978)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 表面修飾 / リポソーム / ナノスフェア / 粘膜付着 / 体内動態制御 / がん細胞 |
研究概要 |
1.キトサンでコーティングしたリポソーム(CS-Lip)の腸管粘膜付着挙動の解析 (1)CS-Lipは粒子径をサブミクロン化すると、ラットに経口投与時に、腸管粘膜付着量は有意に増大し、経時的にはより腸管上部に滞留しやすくなることを明らかにした。また、サブミクロン化CS-Lipは、腸管粘液層ばかりではなく、粘膜層深くに浸入することが共焦点レーザー顕微鏡観察により明らかとなった。 (2)カルシトニンを封入したCS-Lipをラットに経口投与すると、その粘膜付着特性により、持続的な薬理効果が認められることを明らかにした。 2.部分疎水化ポリマーでコーティングしたリポソーム(PC-Lip)、リピッドナノスフェア(PC-LNS)の血中滞留性とその挙動解析 (1)種々のポリマーでコーテイングしたPC-Lipの血中滞留性を評価し、ポリマーの種類、分子量、コーティング様式と血中滞留性に相関があることを明らかにした。また、滞留性を予測する簡単なin vitro試験を提案した。 (2)PC-LNSもPC-Lip同様、コーティングすることにより顕著な血中滞留性向上を示すことを明らかにした。 (3)担癌ラットにおいて、PC-Lipを静注後の血中滞留性、癌組織移行性の実測値をもとに薬動力学的に解析したところ、PC-Lipは血中滞留性が向上しているだけではなく、コーティングしていないLipと比較して癌組織移行性、(ターゲティング効率)も高くなっていることが明らかとなった。
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