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薬物代謝酵素の誘導と神経変性疾患の発症との相関に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12672175
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境系薬学
研究機関昭和大学

研究代表者

大井 浩明  昭和大学, 薬学部, 助教授 (60194065)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードパーキンソン病 / MPTP
研究概要

C57BLマウスに1-メチル-4-フェニル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン(MPTP)40mg/kgを3-メチルコランスレン(3MC)30mg/kgと同時に投与した場合、パーキンソン病様症状の一つである無動を測定するポールテストにおいて、MPTP単独投与より有意な測定値の増大が認められた。脳内でMPTPの活性化を行なうとされているモノアミン酸化酵素B型(MAOB)および神経細胞へのMPTPの取り込みに関与するドーパミントランスポーターの発現に与える3MCの影響を検討したが、mRNA発現量の差は認められなかった。同時に3MCにより発現が誘導されるCYP1A1の検討も行なったところ、発現量は増加しており、3MCの影響は脳内にも及んでいることが確認された。また、別の実験動物供給所から購入したマウスを用いて同様の検討を行ったところ、上に認められたような3MCによるMPTPの毒性作用発現の増強が認められなかった。以上のことより、3MCの毒性増強作用は、単純に3MCによるある1つの蛋白質の発現量の増減を介しての作用ではなく、遺伝的背景の微小な差も反映されている可能性があり、今後の検討を要すると思われる。また、MPTPに対するマウスの反応性は季節によっても異なるという実験結果もあることより、あるいは3MCがリガンドの一つとなっているアリルハイドロカーボン受容体(AhR)とホルモン受容体との相互作用により、増強作用が発現している可能性も考えられる。エストロゲンには神経保護作用があるとの報告もあり、この点での検討も必要である。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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