研究課題/領域番号 |
12672251
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
山田 俊幸 順天堂大学, 医学部, 助教授 (50211636)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 血清アミロイドA / アミロイドーシス / 単球 / マクロファージ / 線維化 / 肝細胞 / フィブレート / 炎症 / SAA / アミロイド線維 / 細胞株 / サイトカイン / アミロイド沈着 / コルチコステロイド / THP-1 |
研究概要 |
AAアミロイドーシスは線維化能を有する血清アミロイドA蛋白(SAA)の過剰産生と、プロセッシングの異常で起こると説明されている。マクロファージはSAA代謝、アミロイド線維形成の中心的細胞であり、かつ自身がSAAを産生するというユニークな特徴を持つ。本研究では単球性白血病細胞株THP-1をマクロファージのモデルにして、SAAの産生調節を肝癌細胞株HepG2と比較の上検討した。成果として(1)HepG2ではIL-1とIL-6が相乗作用を示すが、THP-1ではIL-1が主たる刺激因子でIL-6の作用はない。(2)コルチコステロイドの共存はHepG2においては産生増加作用を示すが、THP-1においては必須因子である。4THP-1ではコルチコステロイドの存在下、培養に用いるウシ胎児血清(FCS)の共存のみでもSAAが産生される。SAA産生を促すFCS中の因子は複数ある。ことが示されたれた。グルココルチコイドが存在すれば、血清環境下でSMが産生されることが示され、臨床例での治療に参考されるべき所見と考えられた。次にTHP-1培養系に外来性にSAAを添加し、線維形成モデルの作製を試みた。結果的にコンゴーレッド陽性になるような明確な線維は形成されなかったが、SAAの細胞凝集効果が明らかになった。また抗高脂血症薬であるフィブレート誘導体がSAA産生を抑制することをマウスin vivo実験とHepG2培養系で確認した。マウス実験では炎症惹起の結果としてのアミロイドーシス発症が抑制され、本薬剤の治療への応用の可能性が示された。
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