研究課題/領域番号 |
12672252
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
荒川 秀俊 昭和大学, 薬学部, 助教授 (70129807)
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研究分担者 |
伊藤 克敏 昭和大学, 薬学部, 講師 (20223141)
前田 昌子 昭和大学, 薬学部, 教授 (00053869)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | マイクロチップ電気泳動 / マイクロチップ / キャピラリー電気泳動 / ベロ毒素遺伝子 / ミュータンス連鎖球菌 / PCR / マイクロチップキャピラリー電気泳動 / う食細菌 / Duplex PCR / 遺伝子診断 / S.mutanns / S.sobrinus / SSCP / 腸管出血性大腸菌 |
研究概要 |
遺伝子診断としてのDNA解析は実験室レベルの分子生物学的技法が用いられている。しかし、感染症や体質診断では予防や治療の判定を目的とするため、より迅速で高感度なDNA分析法が求められている。最近、その方法として、DNAチップに代表される次世代型解析装置が開発され、臨床現場での使用が試みられている。本研究では、高感度なDNA解析用マイクロチップキャピラリー電気泳動の開発、一塩基変異を有する遺伝子多型解析、O157(腸管出血性大腸菌)やミュータンス連鎖球菌などの遺伝子を瞬時に解析する遺伝子診断法の確立を目的とした。マイクロチップの分離チャンネルの構築と分離媒体であるポリマーの検討を行った。その結果、深さ30μm、幅100μmのチャンネルを用い、分離長さ1mmでO157ベロ毒素遺伝子(VT1とVT2)のPCR生成物を僅か10秒で解析することができた。また、ガン遺伝子の一つであるラス遺伝子の一塩基変異を検出するため、変異部位を挟むようにPCRを行い、ついで一本鎖DMにし、高次構造多型により解析するSSCPについて検討した。ここでは、ポリマーやゲルなどの分離媒体について主に検討した。その結果、大きなループ構造の多型では分離できるものの、全ての一塩基多型(SNP)の分離は困難であった。次に、虫歯予防の診断法として、歯垢中に存在するミュータンス連鎖球菌の遺伝子診断法を開発した。う食の原因とされているs. mutansとS. sobrinusに特異的なDuplex allele specific PCRとCommon PCRを構築し、その生成物をマイクロチップ電気泳動で解析する方法を開発した。この方法により、これら遺伝子を3分で解析でき、また検出は20fgと高感度であった。以上の研究により、マイクロチップ電気泳動は特異的なPCRと組合わせることにより迅速なDNA分析を必要とする感染症などの菌のD検出法として有用と思われる。
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