研究課題/領域番号 |
12672269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
前川 厚子 名古屋大学, 医学部, 教授 (20314023)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ストーマ / 訪問看護 / 在宅ケア / ストーマケア技術 / ストーマ外来 |
研究概要 |
訪問看護を必要とするストーマ保有者の在宅ケア困難要因と退院後のケアニーズを患者と看護職を対象にした調査から身体的、心理的、社会的側面から多次元的に検討した。 目的:在宅ケアニーズの高いストーマ保有者の現況について当事者から情報を得て、継続ケアシステム構築への課題を明らかにする。方法:第1研究では患者会(日本オストミー協会、IBD患者会)を対象にした調査を行った。第2研究では看護職を対象に質間紙調査を実施した。第3研究では「ストーマ外来等」の継続ケアシステムの整備状況について質問紙を用いた全国調査を行った。第4研究では、訪問看護婦との同道訪問を実施し在宅療養中のストーマ保有者の状況を調査した。結果:第1研究ではオストミー協会員205人、IBD患者会会員685人から得られたデータを分析した。第2研究では質問票を1115件に配布し、1034件の有効回答が得られ(92.7%)、分析の対象とした。対象者がストーマケア技術の不足を強く感じる内容に「ストーマサイトマーキング」、「ストーマ装具選定」、「セルフケア教育」が上位であった。実際のケアで遭遇する頻度の高いものは、(1)原疾患の進行、再発時の管理、(2)老老介護、(3)癌性疼痛管理、(4)栄養療法実施、(5)糖尿病合併症管理、(6)独居援助、(7)他の病院や介護施設に移るケースへのコーディネートであった。第3研究では1次資料により集約した538施設に質問紙を送付し、231件(43%)回収した。対象は222件で、最も調査日に近い専門外来日受診者総数は1096人であった。訪簡看護サービス利用者はADL低下を伴う47人(4.3%)で、複数の健康問題を抱えていた。第4研究では居宅療養者25名のストーマ管理状況と管理困難要因について検討し、課題をまとめた。 これらの結果より、患者会育成、在宅ケア担当者の力量の強化、協働が重要であることが明らかになり、ストーマケア教育の重点課題ならびに在宅における課題分析法が明確になった。
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