研究課題/領域番号 |
12672291
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 大阪府立看護大学 |
研究代表者 |
井上 智子 大阪府立看護大学, 看護学部, 助教授 (80184761)
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研究分担者 |
古賀 輝美 大阪府立看護大学, 看護学部, 助手 (50326287)
和田 恵美子 大阪府立看護大学, 看護学部, 助手 (70293818)
田中 克子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教授 (20236574)
松井 妙子 大阪府立看護大学, 医療技術短期大学部, 講師 (50290359)
勝部 晃子 大阪府立看護大学, 看護学部, 助手 (30305669)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 前立腺生検 / 情報提供 / 患者用パスウェイ / 心臓カテーテル検査 / インフォームドコンセン / 外来診療 / 前立腺腫瘍 / 精巣腫瘍 |
研究概要 |
外来診療の結果、前立腺生検を行う予定となった患者55名を対象として、検査に関する資料(検査の説明と検査機器・検査台の写真、および患者用パス)を外来で配布し、そのうち研究協力に同意の得られた34名に対し、(1)配布資料の活用度と評価、(2)疾患および検査に関する既存の知識と病状の理解等、(3)外来受診から入院・生検までの対処と気持ちについて質問紙調査を行い、30名(88.2%)から有効回答を得た。 その結果、27名(90%)が外来で事前に資料を配布されたことを肯定的に評価しており、資料を繰り返し利用した人は、疾患や検査に関する知識が深まり、安心して検査に臨んだ傾向が認められた。疾患および検査に関する既存の知識と、外来で医師からなされた説明についての記憶の程度の間には特に関連性は認められず、半数の人が曖昧な記憶をもとに入院までの間にさまざまな情報を収集していることが明らかとなった。今後は、対象者が有する知識の程度や理解度、感情や心理的状況など、その個人に適した資料を作成するとともに、外来受診時の説明内容を書き込めるような工夫を加えた資料を作成することの必要性が示唆された。 次に、患者用パスウェイの外来配布の効果を確認するために、外来診療の結果、心臓カテーテル検査を受けることになった86名に、事前に検査概要等に関する資料(患者用パス、心臓病パンフレット、日常生活アンケート)を配布し、検査終了後に(1)配布資料の活用度、(2)内容の適切性、(3)事前配布の効果について質問紙調査を行った。その結果、資料の活用度は高く内容も適切であること、そして事前配布に対しては肯定的に評価されるとともに、家族への波及効果や看護師の個別指導が焦点化されるといった効果が認められた。特に生活習慣が病状に影響する疾患では、効果的な資料を作成・配布することによって、患者および家族の主体的な療養生活が促され、看護師も家族を視野に入れた説明を行っていくことにつながることが示唆された。
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