研究課題/領域番号 |
12672292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 武庫川女子大学 (2001-2003) 姫路工業大学 (2000) |
研究代表者 |
太田 健一 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (20254451)
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研究分担者 |
川口 孝泰 (川口 孝康) 筑波大学, 社会医学系, 教授 (40214613)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 遠隔看護 / 身体揺らぎ / ビデオメール / インターネット / 画像処理 / 表情 / パーキンソン病 / 音楽療法 / 表情認識 / 情報圧縮 |
研究概要 |
遠隔看護では、看護と患者の間における物理的に遠隔な空間を、情報通信という媒体でコミュニケートすることから、できるだけリアルタイムな対応に適した簡潔な情報交換が望まれている。しかし、遠隔看護において必要な情報は、患者への心理的な安心感を提供し、患者の状況を的確に把握するための写実的な色彩映像や音声などのマルチメディアである。 本研究では、感性情報と組み合わせる画像の特徴写像技術として「苦痛表情の認識」技術を開発し、遠隔看護における優先度の評価法を確立した。ビデオメールを効率的に活用した時間的な束縛を排除した看護システムの構築についても試作を行った。 また、パーキンソン病は能面症状に表れるように筋肉の活発な動きを失うもので、この治療にはさまざまな試みがなされている。そのなかで、長期間にわたる音楽療法が注目されている。しかし、このリハビリ過程において、その療法に効果があるのかどうか、あるいはどの程度の回復が得られたかなどを客観的に評価する手法は確立されていない。そこで、ビデオイメージから表情の活性化の解析を実施しパーキンソン病患者の音楽療法における表情の回復過程を評価する手法の開発を試みた。 遠隔看護では、多数の患者からのインターネット・メールによる通信を想定している。患者は自由な時間に各自の様態や相談をビデオメールとして送信する。夜間であっても早朝であっても、送信する時と場所は自由に選択できる。ここで用いている情報は、バイタルメールとして、体温、血圧、脈拍、血流量などのバイタルサイン情報。ビデオメールとして、映像からは顔色、表情、身体揺れなど、音声からは口調、声紋などの情報。通常用いられているインターネット・メールとして、文字情報などである。本研究では、地域看護センターを想定した遠隔看護システムを構築し、兵庫県立看護大学においてその運用を試みた。これらの研究から、研究成果として構築した遠隔看護システムの有用性を確認できたほか、さまざまな活用ニーズや運用における問題点など多くの知見を得ることが出来た。
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