研究課題/領域番号 |
12672316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
数間 恵子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10114258)
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研究分担者 |
青木 春恵 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00323600)
伊藤 直美 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (60345048)
岩間 毅夫 財団法人佐々木研究所, 研究員 (70114741)
片桐 あかね 東京大学, 大学院・医学系研究科, 寄付講座教員(常勤形態) (60323565)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 潰瘍性大腸炎 / 大腸全摘術 / 資質エネルギー比(FF比) / 空置回腸ストマ / 低血糖症状 / 水様便 / 下部消化管 / 人工肛門装具 / 資質エネルギー比(FE比) / 空置ストマ / 回腸人工肛門 / 栄養 |
研究概要 |
近年、潰瘍性大腸炎(UC)の治療の一つとして大腸全摘術が行われるようになり、患者の術後の生活に大きく影響している。分割手術を受け、調査に同意の得られた4例を1年間追跡し、体重測定、栄養摂取量調査、安静時代謝量に基づく栄養所要量推定、便中ブドウ糖測定を行った。その結果、空置回腸人工肛門からの栄養喪失が確認され、所要量以上の摂取がないと体重減少をきたすことが確認された。また、脂肪摂取増加を認め、内科的治療時の制限に対する反動と考えられた。 術後の脂肪摂取と分割手術における空置ストマ設置中の低血糖様症状に注目し、その実態と関連要因について明らかにすることを目的に、15歳以上で、大腸全摘術後1年以上経過した適格者98名中、書面同意を得た患者91名に、郵送による自記式調査を行った。術後の食事の受け止めや低血糖様症状およびその対処行動に関して選択肢形式および自由回答形式で尋ね、食物摂取内容は簡易食物摂取頻度調査票を用いて調査した。83名より返送があり、80名の有効回答から、食事の脂質エネルギー比(FE比)は男性では25.0±5.7%、女性では29.0±6.1%で、過剰傾向にあった。FE比の多少に関連する要因は男性では明らかでなく、女性では食事や水分摂取に関する困難がある、であった。術後の食事については多くが内科的治療時に比し、制限の軽減を自覚していたが、却って制限がひどくなったものが5例見られた。空置回腸人工肛門を設置した50例では、冷汗、手の振るえ等低血糖特有の症状を経験したものが7例(14%)見られ、関連要因の検討から、予防には摂食間隔を空けない指導と併せ、ストマ周囲皮膚トラブルの心配をせずに飲食ができる装具装着指導の重要性が確認された。 空置回腸人工肛門からの水様・泥状便を容易に廃棄できるように、市販の装具に工夫を加え、2名の患者に試用した。自力での処理が容易になり、好評を得た。
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