研究課題/領域番号 |
12672321
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
奈良間 美保 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40207923)
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研究分担者 |
関 恭子 浜松医科大学, 医学部, 助手 (60345832)
堀 妙子 浜松医科大学, 医学部, 講師 (40303557)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 在宅療養 / 障害児 / 包括的支援 / 家族 / 二分脊椎症 / 外来看護 / コーディネーター / 小児 / 障害 / 包括的養育支援 / 看護相談 / 健康管理 |
研究概要 |
本研究は外来看護における障害児の養育支援の現況を明らかにし、障害児の家族のストレスを緩和する看護システムを開発することを目的とした。本研究の結果、障害児とその家族に対する看護の現況の一端が明らかになると共に、複雑な健康問題をもつ小児を総合的に捉えてチーム医療の中で調整を図るコーディネーターとしての看護の役割が見出された。以下に主な内容を示す。 1.家庭で医療的処置を行う小児と家族の支援の実態を明らかにするために、国内の小児科を有する病床数300床以上の般病院及び小児専門病院の外来看護師長を対象に質問紙調査を行った。512名の回答を分析した結果、看護師が行う支援の実施率は小児の健康管理に関する相談が高く、家族の健康や経済面の相談は低かった。また、養育支援の質には小児科専任の看護師の配置の有無が影響していることが明らかになった。 2.障害児の包括的支援の方向性を検討することを目的に、米国イリノイ州の2施設を訪問した。二分脊椎症の専門外来の構造と機能の特徴、チーム医療の中で患児の健康問題を総合的に把握し、調整を図るコーディネータとしての看護の役割が明らかになった。 3.これらの実態調査を参考に、二分脊椎症児とその家族に対する包括的看護の指針を作成し、小児専門病院1施設において看護相談を実践した。就園・就学前後の支援の結果、健康管理の自立が進んだ事例では母親の育児ストレスが緩和したのに対して、自立が進まない事例では母親の育児ストレスも緩和されないなどの変化が見出された。 4.最終年度には、これらの研究成果の情報提供と障害児の包括的養育支援を促進する看護システムの構築を図るために、看護フォーラム「二分脊椎症トータルケア検討会」を開催した。小児専門病院2施設から外来看護の取り組みが報告され、活発な討議が行われた。
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