研究課題/領域番号 |
12672333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
中山 洋子 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (60180444)
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研究分担者 |
佐藤 るみ子 福島県立医科大学, 看護学部, 助手 (80315671)
大川 貴子 福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (20254485)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 高齢精神障害者 / 身体合併症 / 実態調査 / モニタリング機能 / 疾病の発見過程 / モニタリング |
研究概要 |
本研究は、抗精神病薬を服薬している長期在院精神障害者の加齢に伴う身体疾患に注目し、看護師が身体的な問題を発見していく過程とモニタリング機能を明らかにするとともに、高齢精神障害者の身体管理のあり方を検討することを目的とした。研究方法としては、まず福島県内の12病院の精神科病棟48を対象に、実態調査を実施した。その結果、抗精神病薬の長期服用患者1,495人のうち、416人(27.8%)が身体疾患を有しており、皮膚科系の疾患、内分泌・代謝系の疾患が多いことが明らかになった。さらに身体合併症患者をケアする上で、看護師が困難を感していることとして、「予防の困難」「疾病発見の困難」「受診行動の困難」「身体疾患の治療を行う上での困難」「身体合併症による精神症状の悪化」があげられた。この実態調査の結果をふまえ、次に、異常の発見や身体状態の把握が困難な「イレウス」と「悪性新生物(がん)」の事例に焦点を当てた看護師19名への面接調査を行い、発見過程とモニタリングの方法についての検討を行った。対象となった事例は、イレウス14、悪性新生物(がん)10で、このうち2事例は、両方に罹患していた。分析の結果、イレウスの診断に至るまでの発見のされ方としては、(1)嘔吐によって発見、(2)腹痛の訴えによって発見、(3)看護師の観察によって発見の3つのパターンが抽出された。悪性新生物の揚合には、(1)入浴時の観察、(2)定期検査(血液、CT)、(3)身体症状の出現による本人の訴えであった。イレウスと悪性新生物の事例分析の結果は、身体合併症のモニタリングの方法として実践に活用していくことができると考えられる。
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