研究課題/領域番号 |
12672350
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 山形県立保健医療大学 |
研究代表者 |
遠藤 恵子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (00310178)
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研究分担者 |
三澤 寿美 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 助手 (10325946)
佐藤 幸子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (30299789)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 育児 / 役割 / 中高年女性 / 祖母 |
研究概要 |
5歳児をもつ母親360人と、その実母・義母(5歳児にとっての祖母)720人を対象に、5歳児の母親が自分の実母・義母から受けている育児支援の実態、実母・義母が孫育児に関して提供する育児支援の実態、それらの関連要因、双方の認識のずれを明らかにした。 三世代同居率が高く、育児期の女性の就業率が高い山形県において、5歳児をもつ母親は、実母や義母から、育児に関する情報、精神的サポート、子どもの世話や家事というサポートを受けていると認識し、その育児支援に満足していた。また実母や義母にそのような育児支援を期待していた。その実母・義母は、孫の親に対し、育児に関する情報を提供したり、育児で困ったとき思いやりを示したり、孫の世話や家事の手伝いにより育児を支援していた。5歳児が娘の子であるか息子の子であるか、同居か別居かによって、育児支援の程度は異なっていた。 祖母の育児に関する情報を孫の親に提供する程度や精神的サポートをする程度が高いと、祖母の自尊感情や主観的幸福感が高かったが、育児支援の程度と疲労との間には有意な関連はみられなかった。育児支援を提供することは祖母にとって生きがいとなり、祖母の健康に肯定的に影響することが示唆された。 5歳児の母親が実母に期待する育児支援の程度と、実母が母親から期待されていると認識する育児支援の提供程度は、概ね一致していたが、5歳児の母親と義母間では一致する者は少なかった。同居別居にかかわらず、母親は実母に育児支援を期待していた。 祖母による育児支援は、育児支援の受け手側、提供側双方にとって肯定的な意義があるが、育児支援の受け手側である母親の期待の程度や、提供側の意識を確認することが、効果的な育児支援に必要であることが示唆された。
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