研究概要 |
本研究の目的は,先に作成した「マット運動学習支援ソフト」の効果を検証することと,これらの実施計画や新たなソフトの開発・改良作業をコンピュータネットワーク上で行うためのコラボレーションシステムを構築することであった。本研究の実施によって次のような成果が得られた。 1.コンピュータネットワークによる体育学習教材開発コラボレーションシステムの構築 WebページにBBSを利用したコラボレーションシステムを構築し,参加者間での情報交換を可能にした。 2.体育授業におけるマット運動学習支援ソフト使用効果の検証 標記ソフトの効果を検証するため,授業実践を実施した。その際,授業計画その他の情報交換は上記の体育学習教材開発コラボレーションシステムを利用した。その結果,参加者によってソフトの有用性が表明された。 3.コラボレーションシステムを利用した学習支援ソフトの開発 コラボレーションシステム参加者の協力を得ながら他の運動領域における学習支援ソフトを開発した。その結果,基本的技能のモデル提示型としての「バレーボール学習支援ソフト」「表現運動学習支援ソフト」,小学校3年生を対象とした「マットあそび」のバリエーションと技術ポイントを提示する「マットあそび学習支援ソフト」をWebページに公開した。 以上の過程を通じて開発されたソフトは,いずれも児童生徒や教師から好意的な評価を受けた。また,ソフトを利用した教師からは,指導者を対象としたソフト開発の必要性が示唆された。
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