研究概要 |
1992年より「力石」の研究を始め、現在、日本全国から約30,000個の情報が蓄積できた。 これらを順次調査した結果、著書6編、論文および自治体広報など140編をまとめ、総数5,000個以上の「力石」が報告出来た。 これらの調査において、各自治体の「力石」に対する認識が深まり多大な協力が得られた。また各地の「力石」保存の動きが活発になりつつある。すなわち「力石」が体育史学的および民俗学的な文化遺産として見直される動きが活発になり、さらに「力石」を用いての「力持ち(力くらべ)」が行なわれている地域の紹介などから「力石による力持ち」が復活した所も出てきた。 過去には、全国ほとんどの集落で行なわれていた「力石による力持ち」であるが、その存在と意味を知る人々が少なくなりつつある今、早急な調査が必要である。 この体育史学的見地からの「力石」について大学関係の研究者は申請者(高島)のみである。 現在も新しい情報が入手できており、これまでの実績を元にさらに広範囲な調査を続行している。
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