研究課題/領域番号 |
12680076
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
由井 義通 広島大学, 教育学研究科, 助教授 (80243525)
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研究分担者 |
矢野 桂司 立命館大学, 文学部, 助教授 (30210305)
若林 芳樹 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (70191723)
神谷 浩夫 金沢大学, 文学部, 助教授 (40192546)
影山 穂波 椙山女学園大学, 文学部, 専任講師 (00302993)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 東京大都市圏 / ジェンダー / 居住地選択 / シングル女性 / GIS / 都市地理学 / 住宅 / 社会地理学 / GIS(地理情報システム) |
研究概要 |
本研究の目的は、女性の居住地選択の分析を通じて、都市空間のジェンダー化を居住や就業状況の変化などの側面から都市構造の変動に関連させて多元的に明らかにすることである。研究実績の概要は以下の通りである。 1)GISを利用した東京、京阪神、広島、金沢都市圏のジェンダー別人口分布図の作成:女性の就業地や就業構造の変化との関係について、国勢調査の人口移動、および就業に関するGIS分析を矢野が行った。GIS分析結果の検討に関しては全員が関与して検討し、その一部は『シングル女性の都市空間』において刊行した。 2)女性の居住地選択および住宅問題に関するインタビュー調査:東京の都心3区に就業している女性を対象にしたアンケート調査の分析と、就業との関係などを加えた深層インタビューを分担者全員と研究協力者(木下、中澤)が行い、成果を人文地理学会にて発表した。 3)母子生活支援施設に関する調査およびアンケート調査:対象地域を東京大都市圏、他の都市圏に広げ、母子世帯の住宅問題を由井が分担した。この研究成果は2002年6月の人文地理学会特別例会で発表する予定である。 4)単身女性向け住宅市場構造の解明:ディベロッパーへの聞き取り調査、単身者用住宅市場の構造の解明を若林と由井が試みた。女性向け住宅市場のジェンダーバイアスについて住宅情報誌の分析を由井が行い、2001年9月に第89回人文地理学会都市・経済研究部会にて発表を行った。 5)総括:今回の研究実績の一部として、当研究の代表者と分担者による共著で『シングル女性の都市空間』(大明堂)を刊行した。今後は日本全体の世帯構造の変化、経済のグローバル化・サービス化に伴う女性雇用者の東京への集積、高齢化による福祉・医療従事者の増大などのマクロな都市経済基盤の変動をも視野に入れ、分極化した女性の居住地選択と都市空間のジェンダー化との関連を明らかにする予定である。
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