研究課題/領域番号 |
12680089
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然地理学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
新見 治 香川大学, 教育学部, 教授 (80136283)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 持続可能 / 地下水 / 地表水 / 統合的利用 / 水文環境 / 水資源管理 / 条例 |
研究概要 |
頻発する渇水被害は都市の成立基盤である水供給システムの脆弱さを露呈し、水利用のあり方をめぐって様々な議論が展開されている。「持続可能な水利用」という現代的課題の達成には、それぞれの地域の水文環境の特性を解明しその保全を可能とするための方策を講ずる必要がある。このような問題認識を持って、本研究を計画、実施した。 渇水被害の回避には地下水と地表水の併用が有効であることが知られているが、現実には地下水は補助的・緊急的水源として位置づけられ、その本質的意義は十分には認識されていない。水資源の利用と水文環境の保全を推進してきた沖縄県宮古諸島・熊本などの先進地域に赴き、当該地域の水文地理学的条件と地下水利用に関する基礎的資料の収集と関係機関においてヒアリング調査を実施した。あわせて、過去に農業用水で、現代では都市用水で厳しい渇水被害を頻繁に経験してきた香川県についても研究対象とし、地域の水文環境特性を生かした持続可能な水利用の展開過程を、特に地下水と地表水の連結利用に着目し解明した。 本研究では、理念としてではなく、水資源の有効的利用と水資源管理を進めている先進的地域の実践に学ぶとともに、この背景にある地域社会が継承発展させてきた水の思想と文化を追究した。これらを踏まえて、広く現代日本の水利用と水管理のあり方について考察し、特に次世代においても持続可能な水利用の基本方針として、地下水と地表水の統合的な利用を踏まえた水資源の量的・質的管理制度のあり方を探求した。
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