研究課題/領域番号 |
12680095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学一般(含衣・住環境)
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
大塚 洋子 福島大学, 教育学部, 助教授 (60292447)
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研究分担者 |
牧田 実 福島大学, 教育学部, 助教授 (20229339)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ソーシャル・サポートネットワーク / 高齢者 / 過疎地域 / 社会的資源 / 社会的ネットワーク / 公的サービス |
研究概要 |
本研究では、過疎地域に在住する高齢者が自立した生活を送るためには、地域とのつながりが重要であるとの視点から、日常生活でのサポート授受の注目し、過疎地域に在住する高齢者の社会的ネットワークの規模と構成を検討した。 本研究の調査結果から、ソーシャルサポート・ネットワークの構造が、同居及び別居の家族・親族という資源の利用性に大きく規定されていることが明らかとなった。本調査の対象高齢者たちは、半数以上が高齢者のみの世帯であり、既婚子が町内居住である比率はきわめて低いものの、また既婚子が町内までの範囲に居住している比率は低いものの、親しい家族・親族が町内までの範囲にいる比率は高い。ネットワーク規模は、一番親しい家族・親族が町内までの範囲に在住する場合に大きく、とりわけ手段的サポートで顕著であった。人口の流動性が低く、町内移動が主で、町内の継続居住年数が長いことから、取り結ばれる社会的ネットワークは、親族関係、近隣関係、友人関係が重複する場合も少なくないことが推察され、こうした地域特性が、地域社会における互助意識と互酬性を高く維持させていることが示唆された。多くの生活課題の処理において、家族や親族の比重が高いという本調査の結果は、機能の未分化の維持につながる構造的制約性の高さを示唆するものである。本調査結果から、同居の家族・親族という人的資源が乏しいソーシャルサポート・ネットワークでは、別居の家族・親族、近隣、友人など他の人的資源に対しニーズの充足の「補償の序階・代替性」が認められた。
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