研究課題/領域番号 |
12680112
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学一般(含衣・住環境)
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
町田 玲子 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (10046493)
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研究分担者 |
三橋 俊雄 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (60239291)
奥村 萬亀子 京都府立大学, 名誉教授 (40046454)
大谷 貴美子 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (60148632)
森 理恵 京都府立大学, 人間環境学部, 助教授 (00269820)
南出 隆久 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (60081551)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | しまつ / 悉皆業 / 着だおれ / 京料理 / 郷土料理 / おばんざい / 掃除 / 暮らしの知恵 / 生活の知恵、 / 伝承、 / きもの、 / 悉皆業、 / 旬の食材、 / 出合いもの、 / 掃除、 / おから拭き |
研究概要 |
本研究は「しまつ」などの京都らしい暮らし方について、衣食住の各側面から考察し、その伝承のされ方、次世代への生かし方について明らかにすることを目的とする。 衣分野:京の暮らしぶりの特性に「しまつ」がある。衣生活については一方で「京の着だおれ」と評される特性がある。京の女たちはこの両側面をうまく成り立たせる工夫や心がけを持っている。また、この両側面にかかわる商人としての悉皆屋がある。彼らはきものの管理・再生から流行のきもの作りまでを手がける。そして、京の人々の暮らしと深くかかわり、「しまつ」な暮らし方と流行のゆくへを伝授する。京の「しまつ」な暮らしは生活者の行動意志と同時にそれを支える産業組織から成り立っていたのである。 食分野:都として栄えた京の郷土料理とも言える京料理と町衆のおかずであるおばんざいに光をあて、「しまつ」に関する知恵を探った。京料理には、材料を生かす精進の精神(無駄をしない、持ち味を生かす)が、薄味や旬の素材の利用に生かされ、おばんざいには、粗末なおかずをも、様々な意味づけをして生活を楽しむ知恵や、また乾物等の調理方法に栄養素を無駄なく利用する知恵などが認められた。 住分野:京都市上京区・中京区・下京区の居住者に、住生活を維持するための昔の知恵について調査をした。その結果、昔は大掃除や日々の掃除を家族で行なっていたので、子どもへも自然に掃除の知恵が伝承されていたこと、住に関するしまつ意識は高齢者同居世帯において高いこと、近隣づきあいは相手の領域に安易に踏み込まない暗黙の了解があり、高齢者層ほどその認識度が高い傾向がみられること、などが明らかになった。
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