研究概要 |
昨年度は遠隔操作カメラを開発し、教育実習の研究授業の遠隔地からのインターネット経由での参観,研究授業の講評会で活用し,その効果を実証した. 本年度は,附属高校大泉地区のネットワーク環境が変わり,1.5Mbpsであることには変わりがないが,インターネットを経由せず,ルータを通した学内ネットワークに変更になった.そのため,今年度は,よりネットワークの利用環境が良くなったため,昨年度との比較は意味がないと判断し,研究の整理,発表,総括等を中心とした研究会中心の活動を行った.本研究で得られた知見を以下に記す. 1.教育実習では指導教官は,実習生の表情,生徒の表情,実習生の板書の内容,及びそれに対応する生徒のノートを観察する.したがって,遠隔教育システムはこれらに対応する機能を持たなければならない.その決め手になるのが遠隔操作カメラであることが分かった. 2.遠隔操作カメラで生徒のノートを覗くことができるためには,10倍のズーム機能が必要であることが分かった. 3.カメラ操作は,操作性を考慮に入れて,SONYプレステIIのゲームコントローラを利用したが,今後ジョイステックも検討する必要がある. 4.カメラコントロールのソフトはUDP/IP, JAVAを使って開発した. 5.1.5Mbps帯域のインターネットでは,音声,カラー画像が使え,さらに遠隔地機器の操作ができる環境であることが分かった.今後の学校教育には最適な環境である.
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