研究課題/領域番号 |
12680229
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 大阪大学 (2001) 立命館大学 (2000) |
研究代表者 |
岩居 弘樹 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助教授 (20213267)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | マルチメディア / 外国語教育 / 参加型授業 / 創造型学習 / ビデオ撮影 / プレゼンテーション / 外国語学習 / CALL / コンピュータ支援 |
研究概要 |
本研究では、マルチメディアを利用した外国語学習環境のあり方と、マルチメディアを利用した場合の学生の反応について、授業内で実験・調査を行った。マルチメディア利用のパターンとしては、市販されているコンピュータ教室を使ったCD-ROM教材の利用だけでなく、学生が積極的に参加できる「Power Point」を用いたプレゼンテーションの試み、さらには、通常教室でのデジタルビデオカメラ撮影を交えた試みについても実験した。 CD-ROM教材を利用した場合、学生はおおむね満足しているという結果がでているが、ハードウェアのトラブルや、発音が認識されないという設定の問題、ソフトウェアの問題などが指摘されている。このようなCD-ROM教材はそれ自体で教材として完結しているため、他の教材と並行して授業の中で扱うことは難しい。 Power Pointの例では、テーマの設定からインターネットを使った情報収集、ドイツ語によるプレゼンテーションの作成・発表までをグループワークとして行い、ドイツ語の指導とコンピュータの操作、情報検索の方法などに重点を置きながら学生をサポートした。学生の参加態度は非常に積極的で、課題を与えたり宿題を出したりしなくても自発的に準備をして授業に参加していた。ひとつの作品を作り上げるプロジェクト型の授業とマルチメディアを組み合わせたとして成功した試みであった。 デジタルビデオの利用は、コンピュータ教室を使わないマルチメディア授業の可能性を探ることを意図した。ドイツ語2年目の学生を対象としたこの授業では、口頭表現の練習、学習したフレーズを用いた寸劇作成、ビデオに撮影・編集し、大画面で自分の発音・振る舞いなどをチェックするという流れで行った。 メディアを受動的に利用するだけではなく、作品製作のために積極的に用いることで、外国語学習に大きな効果があるということが明らかになった。
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