研究課題/領域番号 |
12680259
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
吉本 隆行 信州大学, 教育学部, 教授 (40020630)
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研究分担者 |
齋藤 忠彦 (齊藤 忠彦) 信州大学, 教育学部, 助教授 (10313818)
中島 卓郎 信州大学, 教育学部, 助教授 (20293491)
池田 京子 信州大学, 教育学部, 助教授 (60283222)
久保 信男 信州大学, 教育学部, 教授 (50020615)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 遠隔授業 / 音楽科 / 音楽文化 / テレビ電話 |
研究概要 |
本研究の目的は、音楽教育における遠隔授業の可能性を探り、地域の音楽文化をリアルタイムに交流することができるような遠隔授業ネットワークを構築することである。2000年には、国内で行われている遠隔授業に関する先行研究を分析し、音楽教育における遠隔授業の在り方を考案した。2001年には、国内の学校間で、テレビ電話を活用した遠隔授業を実施し、その有効性を実証した。2002年には、日本と韓国の中学校間で、テレビ電話を活用した遠隔授業を実施した。日本と韓国は時差がないため、日常の授業時間の中で無理なく実施することができた。また、学校音楽教育の歴史や指導内容が類似しており、授業内容を決定していく上でも好都合であった。授業内容は、それぞれの国の伝統的な音楽を発表したり、相手国の歌曲を一緒に歌ったりする活動を中心とした。音楽文化をリアルタイムに交流することを通して、相手国の音楽文化への関心を高めるとともに、自国の音楽文化の魅力を再認識する機会となった。また、音楽による遠隔授業は、生徒たちのコミュニケーションを深め、授業内容を「国際理解教育」や「平和教育」へ発展させることができた。これらの実践を通して、音楽文化をテーマとする遠隔授業ネットワークづくりの有効性を明らかにすることができた。現在の通信回線速度では、映像の鮮明さが不十分であること、通信料金が高いことなどの課題が残されているが、将来的な遠隔授業の可能性を示唆することができる研究となった。
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