研究課題/領域番号 |
12680281
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
広瀬 恵子 (廣瀬 恵子) 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (40145719)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 作文プロセス / ライティング方略 / プロトコル分析 / 論説文 / 英作文指導 / 日本人英語学習者 / 母語作文 / 第2言語作文 / ポーズ / 内観報告 / プランニング / プロトコル / 書くプロセス / 説得文 / 説得スキーマ / 続み手意識 |
研究概要 |
英語力の異なる二群の日本人大学生の英語(L2)と日本語(L1)の論説文及びその作文プロロセスを分析し、結果を比較した結果、以下のことが明らかになった。 1 プロトコル分析の結果、上位群のL1とL2の作文プロセスには類似点が多くあったのに対し、下位群には相違点がみられた。 2 上位群が書いた作文はL1とL2の両方で、"good"の評価を受けたのに対し、下位群の作文はそのような評価を受けなかった。 3 下位群のL2作文プロセスは、限られた英語力だけではなく、L1作文プロセスにも共通するライティング方略の使用によって抑制されている傾向がみられる。これに対し、上位群はL1より困難なL2での文産出を容易にするための代償的な(compensatory)方略を意識的に用いていることがわかった。 4 L2作文プロセスは、書き手の英語力により違いがみられ、特に英作文産出中のL1の使用に関して、二群間に相違があることが示唆された。 5 両群とも、L1とL2の作文プロセスに共通して特徴的に使うライティング方略があった。つまり、L2同様、L1作文プロセスにも二群間に違いが見られた。たとえば、上位群は書き出す前に全体の構成の大枠を決め、書いている間は文と文の繋がりに意識を向け、読み手を説得するという観点から産出中の作文の評価を行っている。 下位群の英語学習者が上位群が特徴的に用いていたライティング方略を使うようになるためには、具体的にどのような英作文指導を行えばよいのかの考察は、今後の課題とした。
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