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日本語上級聴解能力の測定-なぜ聞けないのか-

研究課題

研究課題/領域番号 12680296
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本語教育
研究機関筑波大学

研究代表者

酒井 たか子  筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (40215588)

研究分担者 小林 典子  筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (00241753)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード聴解学習 / 音の変化 / CAI教材 / 聞き取りにくい音 / 撥音化 / 拗音化 / 無声化 / 日本語学習 / 聴解能力 / 音のくずれ / 聞き誤り / 聴解 / 聞きとり能力 / 日本語学習者
研究概要

1.外国人上級学習者と日本人との聴解における語彙理解ストラテジーの違いを明らかにすべく、実証的に研究を進めた。上級学習者の聞き取り困難な語に関して日本人母語話者はどのように聞き取っているのか、プロトコル分析等を利用した調査により明らかにした。聞き取った音から漢字を想起する能力、既存の知識の利用との関係についても検討を行った。
2.学習者の中には、新しい語彙を推測する際に、母語話者が利用している前後の文脈や心内辞書などが十分でないこと、また待遇表現による理解の不十分さから聞き取りにおいて誤解や困難を生じていることが多い。そこで、一人の話し手より発せられた言葉から、男女、身分、仕事、立場の違いなどを即座に判断することが求められる「落語」を上級の聞き取りの素材として取り上げた。実際にプロの噺家に演じてもらい噺の内容理解、関心度の調査を行った。
3.話し言葉における音変化について、困難な点について調査研究を行った。五十島(2001)は、学習者が音変化をどの程度認識しているかの調査を行いさらに日本語レベルとの関係を調べた。平形(2003)は中国人学習者を対象にした無声化の聞き誤りについての調査分析を行った。
4.「入ンな」の「ン」の音が「入りな」から来ているか「入るな」から来ているかなどは、かなりの上級者であっても誤解している学習者が多い。聞き取りで障害となる音のくずれた音変化に関して上記2で得られた理解度調査や学習者の意識調査により、意図的な学習が必要な撥音化、拗音化、無声化の3項目を選定し、教材開発を行った。聴解練習は母語や学習背景により大きく異なるため、個人ベースでの練習が非常に有効である。場所・時間等の制約を受けずに利用可能なWEB化のニーズに応える形でプログラム開発を行った。さらに開発したプログラムを日本語学習者に試用してもらい学習者からのフィードバックを得た。

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (18件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (18件)

  • [文献書誌] 酒井たか子: "中上級の日本語学習者が聞き取れない語彙に関する一考察"日本語教育方法研究会誌. 7号 No.2. 20-21 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 酒井たか子: "中上級の日本語学習者が落語を通して学べるもの"日本語教育方法研究会誌. 8号 No.2. 14-15 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 酒井たか子, 五十島優, 平形裕紀子: "『日本語の話し言葉における音変化の聞き取り教材』の開発"CASTEL/J PROCEEDEINGS(3回「日本語教育とコンピュータ」). 45-48 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 五十島優, 酒井たか子, 平形裕紀子: "学習者にとって聞き取りが困難な話し言葉の音変化とは-撥音化・拗音化の場合-"日本語教育方法研究会誌. 8号 No.2. 26-27 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 五十島優: "「話しことばにおける音変化の聞き取り教材」の試用報告"筑波大学 留学生センター日本語教育論集. 第16号. 147-161 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 平形裕紀子, 五十島優, 酒井たか子: "音変化の効果的な認識練習開発に向けて"日本語教育方法研究会誌. 9号 No.1. 32-33 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SAKAI Takako: "Vocabulary Items that ate Difficult to Co mprehend for Intermediate-advanced Learners of Japanese"The Journal of Japanese Language Education Methods. 7 No.2. 20-21 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SAKAI Takako: "What can Intermediate or advanced Level Students learn through Rakugo (story telling)"The Journal of Japanese Language Education Methods. 8 No.2. 14-15 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SAKAI Takako, IGASHIMA Yu, HIRAKATA Yukiko: "A Development of CAI Learning Materials for Sound Changes in Spoken Japanese"CASTEL/J Proceedings. 3. 45-48 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] IGASHIMA Yu, SAKAI Takako, HIRAKATA,Yukiko: "Learners' Difficulties in Understanding Sound Changes in Spoken Japanese"The Journal of Japanese Language Education Methods. 8 No.2. 18-19 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] IGASHIMA Yu: "A Study of the Effect of CAI Materials Focusing on the Sound System of the Spoken Language and its Evaluatio"Journal of Japanese Language Teaching. 16. 147-161 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] HIRAKATA,Yukiko, IGASHIMA Yu, SAKAI Takako: "Research on Making an effective Practice System for Liste ning Spoken Sounds"The Journal of Japanese Language Education Methods. 9 No.1. 32-33 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 酒井たか子: "「日本語の話し言葉における音変化の聞き取り教材」の開発"CASTEL/J 2002 PROCEEDEINGS 第3回「日本語とコンピュータ」国際会議 UCSD. 45-48 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 加納千恵子, 酒井たか子他: "漢字処理能力テストの試み"CASTEL/J 2002 PROCEEDEINGS 第3回「日本語とコンピュータ」国際会議 UCSD. 143-146 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 平形裕紀子, 五十島優, 酒井たか子: "音変化の効果的な認識練習開発に向けて"日本語教育方法研究会誌. Vol.9 No.1. 32-33 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 酒井 たか子: "中上級の日本語学習者が聞きとれない語彙に関するー考察"日本語教育方法研究会誌. Vol.7 No.2. 2 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 五十島 優: "学習者にとって聞き取りが困難な話し言葉の音変化とは-揆音化・拗音化の場合"日本語教育方法研究会誌. Vol.8 No.2. 2 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 平形 裕紀子: "音変化の効果的な認識練習開発に向けて"日本語教育方法研究会誌. Vol.9 No1. 2 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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