研究課題/領域番号 |
12680335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 国立情報学研究所 (2001-2002) お茶の水女子大学 (2000) |
研究代表者 |
佐藤 一郎 国立情報学研究所, ソフトウェア研究系, 助教授 (80282896)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | トランザクション / 移動オブジェクト / モバイルエージェント / 分散システム / 2相トランザクション / 一貫性 / 分散トランザクション / ネットワーク / オブジェクト指間 |
研究概要 |
近年、分散システムの構築方法として移動オブジェクト(移動エージェント)技術が注目されている。その目的の一つはプログラムのコンピュータ間協調において、プログラムを通信相手のコンピュータに移動させることにより、コンピュータ間通信を一つのコンピュータ内に局所化して通信遅延を削減することである。しかし、同時に一つのコンピュータにしか移動できない.このため,多数のコンピュータとの密接な協調を要する分散アプリケーションではその能力が発揮できない。そこで同様に通信遅延の削減技術である分散トランザクション技術を導入することで、複数ホストへの移動を可能にするとともに、両技術を融合する新しい分散システムを設計・実装した。また、分散トランザクションの新しいの実装技術として移動オブジェクトを利用した方法を提案した。分散トランザクションでは通信切断などの耐故障処理が複雑になるが、トランザクションを処理を移動オブジェクトとして実現することにより、.通信を2回に最小化して一貫性を失うことなく処理を簡易化した。これらの成果はオブジェクトブローかシステムとして統合される。これは移動オブジェクトの分散トランザクションによる複製オブジェクトを統一的に扱うことができる。この他、この研究のアプリケーションとして、グループウェア及び分散検索、ネットワーク管理システムなどを実装し、実際的な利用を考慮した評価を行い、有用性を証明した。
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