研究課題/領域番号 |
12680349
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
増澤 利光 大阪大学, 情報科学研究科, 教授 (50199692)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 分散システム / 分散アルゴリズム / 共有オブジェクト / フォールトトレランス / 自己安定 / グループ通信 / 探索木 / 性能評価・解析 / ヒープ / データ構造 |
研究概要 |
本研究では、分散システムの効果的な設計法として共有オブジェクトを利用した設計法に着目し、高度な可用性と故障耐性を実現するために、共有オブジェクトに自己安定性を持たせる方法について検討した。 ここで、自己安定共有オブジェクトとは、故障によって破壊されても自己修復できる共有オブジェクトである。 本研究で得られた主な研究成果は次の通りである。 ・自己安定オブジェクトの定式化を行い、基本的なオブジェクトである探索木、ヒープを対象に、1台の計算機上に自己安定オブジェクトを実現する方法を提案した。 ・上記の実現法を拡張し、ネットワーク上に自己安定共有オブジェクトとして実現する方法を提案した。 ・上記の自己安定共有オブジェクトの実現において、アトミックブロードキャストが重要な基盤技術となっている。自己安定共有オブジェクトの汎用設計法の基盤技術となる、ブロードキャスト等のグループ通信技術の効率化、および、故障耐性を持たせる方法を提案した。 ・これらの提案法の有効性を示すためには、その性能評価・解析が重要となる。しかし、分散システムでは非同期性のために非決定性動作が生じ、性能評価・解析は容易でない。そこで、非同期式分散システムの性能評価・解析を同期式システムに帰着して行う手法を提案し、上記のいくつかのプロトコルの解析に適用した。
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