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群ロボットを用いた創発型コミュニケーションの進化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12680378
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 知能情報学
研究機関名古屋大学

研究代表者

有田 隆也  名古屋大学, 人間情報学研究科, 助教授 (40202759)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード人工生命 / 群ロボット / 創発性 / Baldwin効果 / 創発型コミュニケーション / 進化ロボティクス / 創発 / コミュニケーション / 囚人のジレンマ / 進化
研究概要

本研究では、人間の言語へと進化する第一歩と考えることのできる動物生態の一部に見られるコミュニケーションシステムから着想を得た,群ロボットを想定したコミュニケーションの創発・進化に関するモデルを構成し,シミュレーションを行い、コミュニケーションシステムに内在する多様性の進化に関する実験を行った.その結果,語彙の自律的な進化によって、適度な大きさの語彙を共有するグループに分かれ、全体としてタスクの実行効率が高められるということが示された.また,その実験を発展させ,コミュニケーション時の誤認の役割に関して,群ロボットに関するタスク設定に基づいてその適応性を示した.次に,それらの実験で得られた知見に基づき,計算機を介さずに実時間で進化する群ロボット実験のためのテストベッドとしての実ロボット進化システム,及び,ユーザの分身として自律ロボットが実空間/仮想空間を移動し,コミュニケーションを行う遠隔ロボットシステムの構築を行い,その実現可能性や有効性を示した.本研究では,さらに,創発型コミュニケーションの一般化として,その創発性の特性や応用可能性を検討するために2つのモデルを構築し,シミュレーション実験を行った.ひとつは,コミュニケーションを一般化したゲーム理論的な状況設定における進化と学習の相互作用の検討を目的とするモデルである.もうひとつは,蟻のフェロモン・コミュニケーションのような,場を介したコミュニケーションにおいて,秩序の創発に対して多様性が持つ役割の検討を目的とするモデルである.以上の実験から得られた知見を踏まえながら,コミュニケーションや相互作用に基づく進化や学習などの適応によって地形が変化するような動的適応度地形の統一的な理解という観点から,コミュニケーションや相互作用における創発性の意義に関して統一的な議論を行った.

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 有田隆也: "動的適応度地形の概念に基づいた生命性に対する構成論的アプローチ"科学哲学. 33・2. 73-91 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 鈴木麗璽: "進化と学習の相互作用:繰返し囚人のジレンマゲームにおけるBaldwin効果"人工知能学会誌. 15・3. 495-502 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 鈴木麗璽: "進化と学習の相互作用に対する空間的局所性の影響"人工知能学会誌. 17・4(印刷中). (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 有田隆也: "記号学大事典(「進化論」,及び「人工生命」の項)"明日香出版(印刷中). (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takaya Arita: "A Constructive Approach to the Essence of Life based on the Concept of Dynamic Fitness Landscapes"Philosophy of Science. Vol. 33, No. 2. 73-9 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Reiji Suzuki and Takaya Arita: "Simulations and Analyses for an Interaction between Learning and Evolution: The Baldwin Effect in the Iterated Prisoner 's Dilemma"Journal of the Japanese Society for Artificial(in pressVIntelligence. Vol. 15, No. 3. 495 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Reiji Suzuki and Takaya Arita: "The Effect of the Spatial Locality on the Baldwin Effect"Journal of the Japanese Society for Artificial(in pressVIntelligence. Vol. 15, No. 4(in press). (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 鈴木麗璽: "進化と学習の相互作用に対する空間的局所性の影響"人工知能学会誌. 17・4. (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 有田隆也: "動的適応度地形の概念に基づいた生命性に対する構成論的アプローチ"科学哲学. 33・2. 73-91 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木麗璽: "進化と学習の相互作用:繰返し囚人のジレンマゲームにおけるBaldwin効果"人工知能学会誌. 15・3. 495-502 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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