研究課題/領域番号 |
12680531
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
蟻川 芳子 日本女子大学, 理学部, 教授 (00060666)
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研究分担者 |
今泉 幸子 日本女子大学, 理学部, 助手 (10247091)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 硫黄同位体比 / 硫化カルボニル / 硫化ジメチル / 環境動態 / 酸性化 / 同位体測定 / DMS発生藻類 / Thiobacillus thioparus / DMS / 藻類 / 光触媒シリカゲル / 大気中二酸化硫黄 / 浮遊粒子状物質 / 三宅島火山噴火 / δ^<34>S値 / 動態解析 / 環境硫黄 / 環境の酸性化 / 酸性雨 / 硫黄同位体化 / 自然起源硫黄 / COS / DMSの捕集 / Tenax樹脂 |
研究概要 |
生成のメカニズムについて、COSはThiobacillus thioparusがチオシアン酸塩を原料として生成され、DMSは海水硫酸塩を原料として多種のDMS発生藻類によって生成されると言われているが、これらの原料はすべて無機塩類である。例えば有機硫黄化合物が土壌或いは海洋に流入した場合、これらを原料としてCOSやDMSが生成しないのかという問題が生じた。この解明に、培地に各種硫黄化合物を添加して、実験室的に微生物の培養を行い、発生したCOSおよびDMSの硫黄同位体比からその原料となっている硫黄化合物を特定しようと試みた。しかし、DMSを発生する藻類は数多く知られているが、実験室的に安定して生育する種を見つけるのに多くの時間を費やし、研究期間内に上記の目的を達成するには至らなかった。その後Cricosphaera roscoffensis NIES8およびAlexandrium catenella NIES677の生育に成功し、現在、硫黄同位体比測定に供する程度のDMSの捕集が完了している。一方COSは実験室的な培養に成功し、原料のチオシアン酸カリウムの硫黄が微生物の作用により同位体分別を起こしてδ^<34>S値を下げていることが確認された。しかし、培地に有機硫黄化合物(イソチアン酸アリル)を添加した実験については、Thiobacillus thioparusが生育しなかった。 またCOSおよびDMSの環境における挙動を調べるためには、土壌表面からCOS、海洋表面からDMSを捕集してそれらの硫黄同位体比を測定しておく必要があるが、特にDMSは不安定なため、本研究では捕集方法の検討を詳細に行った。
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