研究課題/領域番号 |
12680541
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価(含放射線生物学)
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
粕谷 志郎 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (20021438)
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研究分担者 |
古屋 康則 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (30273113)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 内分泌撹乱化学物質 / 女性ホルモン / 河川水 / ビテロジェニン / 蛍光偏光原理 / ビスフェノールA / ダイオキシン / 内分泌攪乱化学物質 / 蛍光偏光度 / コイ / メダカ / ハゼ |
研究概要 |
本研究では、河川水に含まれる女性ホルモンレセプター結合性物質を蛍光偏光原理を応用したBeacon【○!R】で測定し、魚類への影響を雄血中ビテロジェニン濃度によって明らかにした。その結果、1)木曽三川では、下流部に多く、女性ホルモンレセプター結合性物質が検出できた。淀川下流においても同程度であることから、全国の河川においても同様の状況と推察できる。2)汚染源は、都市生活排水等が処理放流される支流であることが明瞭になった3)川に棲む雄コイの女性化や、川の水で飼育した雄メダカの女性化は傾向としてあるものの、有意ではなかった。4)河口〜沿岸に生息する雄ハゼでは全く女性化が認められなかった。さらに、具体的な化学物質についても調査し、以下の点を明らかにできた。5)汚染の一因となるビスフェノールAは長良川下流部で高い値が記録された。6)沿岸〜河川に生息する食用の魚介類のダイオキシン類は、1〜2種に若干量認められる程度で、他地域の調査に比較し小さな値であった。 以上から、ホルモン様物質による河川〜海域の汚染は、人間生活の副産物によるものであり、下流ほど強くなるが、海域では希釈されている(ダイオキシンは一部魚類に濃縮)。これが、現在の木曽三川と伊勢湾沿岸の歴史的状況である。逆に、今後の監視を弛めるわけにはいかない状況とも言い換えることができる。さらに、こうしたホルモン様物質の人体や野生動物への影響を明瞭にしてゆく必要がある。
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