研究課題/領域番号 |
12680545
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価(含放射線生物学)
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
門谷 茂 香川大学, 農学部, 教授 (30136288)
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研究分担者 |
多田 邦尚 香川大学, 農学部, 助教授 (80207042)
石田 智之 香川大学, 農学部, 教授 (40184535)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 海砂利 / 高濁度水 / 瀬戸内海 / 懸濁粒子 / アマモ場 / 備賛瀬戸 / アマモ / 葉上堆積物 / シリカ / アルミニウム |
研究概要 |
本研究は瀬戸内海において海砂利採取に因る海域環境の変化、及び採取時に生じる高濁度排水の影響と過去の実態を明らかにすることを目的とした。 その結果、海砂利採取による影響は大きく2つに分類された。一つは直接的な海底の掘削によるもので、海底地形の変化や砂層の消失等を招いている。海砂は潮汐による海底浸食によって生産されたものであるため、採取してしまえば、化石資源と同様に枯渇してしまうのである。近年、備讃瀬戸海域におけるイカナゴの漁獲量の大幅な減少は、海砂利採取によって住処である砂層が失われたためだと考えられる。 2つ目は採取時に排出される濁りによる影響である。透明度の低下によって植物の光合成に必要な有光層は浅くなり、アマモ場等の大型植物の生息範囲を制限する。備讃瀬戸海域における海砂利採取は長期間に渡る掘削、また大量採取に及んだために海域の環境を徐々に変化させ、生物等の生育環境の悪化を招いていると考えられる。
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