研究課題/領域番号 |
12680614
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 姫路工業大学 |
研究代表者 |
塚本 利朗 姫路工業大学, 理学部, 助手 (30236864)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ペルオキシソーム / PEX遺伝子 / 遺伝病 / オルガネラ形成 |
研究概要 |
ペルオキシソームは真核細胞生物に広く存在する細胞小器官である。ペルオキシソーム欠損細胞を用いた遺伝子相補クローニングにより、少なくとも23のペルオキシソーム形成に必要な遺伝子(PEX)がクローニングされてきた。しかし、多くの詳細な機能は未知である。多くのペルオキシソーム欠損細胞には、ペルオキシソーム膜タンパク質は存在するが、マトリックスタンパク質が内部に存在しないゴーストと呼ばれる膜構造が認められる。AAAfamily ATPasesに属するPEX6を欠損したCHO細胞(ZP92)には、電顕による観察により、2種類の摸からなる"complex membrane structure"が認められた。これは、一枚の膜に囲まれたボール状構造が、二層からなる狭いルーメンを持ったdouble membraned loopに取り囲まれており、最外層にERを伴っていた。ZP92にPEX6 cDNAを導入した際の、ペルオキシソーム形成の初期過程において、double membraned loopの内部にのみ局所的なカタラーゼの蓄積が認められた。35Sを用いた標識実験により、相補過程において、complex membrane structureからペルオキシソームが形成されることを明らかにした。この結果は、ペルオキシソームゴーストは複雑な膜構造であり、PEX6による相補により、ゴーストがペルオキシソームに転換することを示している。
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