研究課題/領域番号 |
12680668
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小村 潤一郎 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10215410)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | クロマチン / ヌクレオソーム / ソラレン / 電離放射線 / フットプリント |
研究概要 |
1.生きている高等真核細胞の各遺伝子上において、DNAのどの領域をヌクレオソームが占めているか(並進上の位置)を詳細に決定する方法を開発した。細胞をソラレンで処理すると、ヌクレオソームのない領域にのみDNA鎖間クロスリンクが生成する。ここで開発した方法では、特定遺伝子上のクロスリンクの正確な位置と量を、最終的にシークェンスゲル上に強弱のバンドとして表示し、ヌクレオソームの位置をバンドのない領域として検出する。 2.細胞内の各ヌクレオソームの表面で、DNA2重螺旋のどの部位がヒストンに面しており、どの部位が溶液側に露出しているか(回転上の位相)を決定する方法を開発した。細胞を放射線照射すると、DNAの螺旋が溶液側に露出している部位では切断されるが、ヒストンに面している部位では防護され乱ここで開発した方法では、特定遺伝子上のDNA切断の正確な位置と量を、最終的にシークエンスゲル上に強弱のバンドとして表示し、螺旋の周期に対応した約10塩基ごとの切断パターンを検出する。 3.上記の新方法を用いて、DNAやヒストンの化学修飾の変化が、DNAとヌクレオソームの位置関係に与える影響の解析を試みた。ヒト細胞を血清などで刺激すると、c-FOS遺伝子の急速な誘導がみられるが、これにはヒストンのアセチル化などの急速な変化が伴っている。このとき、c-FOSプロモーター内に局在するヌクレオソームに関して、位置関係の変化が生じているかを検討したが、全く変化が認められなかった。このヌクレオソームは、誘導時に急速な化学修飾を受けるにもかかわらず、一切の位置変化を起こさないようである。
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