研究課題/領域番号 |
12680684
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
青江 知彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (90311612)
|
研究分担者 |
古関 明彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40225446)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | KDEL receptor / ゴルジ体 / 小胞体 / 分子シャペロン / CopI / COPI |
研究概要 |
新生分泌蛋白、膜蛋白は小胞体で、高次構造の形成、複合体形成などを受け機能的に成熟し、細胞内の適切な場所に輸送されて機能を発現する。異常蛋白は小胞体において、分子シャペロンによるquality controlを受け分解除去される。 可溶性小胞体分子シャペロンのカルボキシ末端にはKDELアミノ酸配列があり、小胞体から分泌されてもゴルジ体でKDEL receptorによってKDEL配列が認識され小胞体に逆輸送される。このKDEL レセプターのquality controlへの関与を検討した。 異常蛋白は小胞体のquality control を一旦逃れても、小胞体分子シャペロンと会合した状態で分泌され、KDEL receptorによって認識され、ゴルジ体から小胞体にCOPI小胞輸送に逆輸送された。また、KDEL receptorの機能が障害されると、quality controlを逃れて、分解を免れ、ゴルジ体からさらに細胞表面へと分泌された。従って、KDEL receptorは小胞輸送を介してquality controlに重要であることが明らかになった。 こうしたKDEL receptorの小胞輸送に対する関与をin vivoで検討するために、KDEL receptor変異マウスの作製を計画し、マウスKDEL receptorゲノム遺伝子並びに、cDNAをクローニングした。マウスKDEL receptor cDNA配列はヒトと高い相同性を示し、これを元に発現された蛋白は機能的なKDEL receptorであった。そこで、ヒトKDEL receptorあるいはヒト点変異KDEL receptorを過剰発現させたマウスを作製した。今後、このマウスを解析していく予定である。
|