研究課題/領域番号 |
12680697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
萬代 研二 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50322186)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 細胞間接着 / アドヘレンスジャンクション / タイトジャンクション / ネクチン / アファディン / カドヘリン-カテニン / Z0-1 / mLin-7 / 細胞接着 / ZO-1 / 細胞生物学 |
研究概要 |
私共は、接着分子ネクチン、ネクチンをアクチン細胞骨格に連結させるF-アクチン結合蛋白質アファディンより構成される細胞間接着機構ネクチン-アファディン系を見いだし、アドヘレンスジャンクション(AJ)に局在することを明らかにしている。ネクチン-アファディン系はAJのみならず、タイトジャンクション(TJ)の形成をも制御している。本研究では、ネクチン-アファディン系について解析を行い、以下の結果を得た。 1.細胞間接着形成における機能と作用機構:ネクチン-アファディン系がアファディンを介してα-カテニン、ZO-1と連結していること、さらに、ネクチン-アファディン系がカドヘリンとZO-1を、ネクチンをベースとする細胞間接着部位にリクルートすることを明らかにした。また、ヒト印環細胞がん由来の浮遊系の細胞株であるHSC-39細胞を用いて、ネクチン-アファディン系とカドヘリン-カテニン系が協調的に機能して細胞間接着が形成されることを示した。 2.細胞増殖のシグナル系との相互制御機構:ネクチン-アファディン系が線虫のLin-7の哺乳類ホモログであるmLin-7と連結し、mLin-7を細胞間接着にリクルートすることを明らかにした。哺乳類のmLin-7の機能は明らかになっていないが、線虫のLin-7はEGF受容体の局在を決定していることから、ネクチン-アファディン系がmLi-7を介して何らかの細胞増殖因子受容体の局在を決定している可能性が考えられた。 このように、本研究課題は予想以上に進展し、当初の目的を達成することができた。
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