研究課題/領域番号 |
12680723
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
横山 尚彦 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70191525)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | inv / カルモデュリン / カルシウム / 左右非対称性 / IQモティフ / xenopus |
研究概要 |
脊椎動物の内部器官は心臓をはじめとして左右非対称性を形成する。我々はほぼすべてのホモ接合マウスにおいて内臓逆位を示す変異体(inv)を発見し、その原因遺伝子をクローニングした。マウスinv遺伝子は1062個のアミノ酸より成る蛋白をコードし,15回の繰り返しを持つアンキリン・モティフを持つ。この遺伝子は新規の遺伝子であり、その機能、そして機能制御に関しては全く不明であった。 我々は、Yeast two hybrid systemを用い、inv遺伝子のアンキリン・モティフ部分をbaitとして腎臓のライブラリーをスクリーニングしたところ、calmodulinが結合することを見いだした。inv蛋白をシークエンスを再検したところ、calmodulinと結合すると考えられるモティフ(IQ motif)が2カ所に見いだされた。さらに、Gel overlay assayにてcalmodulinとinv蛋白の結合が確認され、この結合はカルシウムによって制御されていることが明らかとなった。 inv遺伝子をcos細胞に導入し、過剰発現をさせることによってどの様な効果が生じるかを調べたところ、長期培養の細胞において細胞の形態が拡大することが認められた。そこで、これらの細胞をFACSにてDNAと細胞の比率を調べたところ、hyperploidとなっている細胞が増加していることが判明した。この結果はinv蛋白は細胞分裂に関与している可能性を示唆した。 さらに、inv遺伝子がXenopusにおいて作用している可能性を探るため、Xenopus inv遺伝子のクローニングを試みた。その結果、2つのホモローグのクローニングに成功した。
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