研究課題/領域番号 |
12680727
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 (2001-2002) 東京大学 (2000) |
研究代表者 |
長谷川 成人 財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員 (10251232)
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研究分担者 |
岩坪 威 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (50223409)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | タウ / 微小管 / 神経変性疾患 / リン酸化 / スプライシング / CdKS / Cdk5 / 脳神経疾患 / 痴呆 / 老化 / プロテオーム / 蛋白質 / アルツハイマー病 / FTDP-17 / タウオパチー / 前頭側頭型痴呆 / p35 / PHF |
研究概要 |
(1)新規タウ遺伝子変異に関する解析 国内外で発見された新規のタウ遺伝子変異の変異効果の解析と、患者剖検脳の可溶性、不溶性タウの解析をおこなった。ミスセンス変異の場合、程度の差はあるがタウの微小管重合促進能を低下させる効果が観察された。 (2)タウ蓄積を伴わない前頭側頭型痴呆患者脳の解析 タウの蓄積が認められない前頭側頭型痴呆患者剖検脳の可溶性タウ、不溶性タウを解析すると共に、その他のマーカー分子のmRNAと蛋白質をRT-PCRとイムノブロットで解析した。脳重が1000g以下の重度の神経細胞脱落がみられる症例において可溶性タウの減少、消失が観察された。これらのケースにおいては3RタウのmRNAの発現も減少していた。さらに神経細胞のマーカーであるNF-MのmRNAの減少もみられ、両者の間に有意な相関関係が認められた。可溶性タウの解析からはタウのスプライシング異常を示唆する知見は得られなかった。 (3)蓄積タウの翻訳後修飾の解析 ピック病(PiD)、イントロン変異を有するFTDP-17の剖検脳からの不溶性タウの精製方法を検討した。ピック病患者剖検脳の蓄積するタウは一般的な調製法では回収される量が少なく、新しい精製方法の開発を行った。その結果、比較的収率よく不溶性タウを回収することが可能となった。現在精製をおこない、リン酸化を含めたタウの翻訳後修飾を検索中である。
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