研究課題/領域番号 |
12680731
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
玉巻 伸章 京都大学, 医学研究科, 助教授 (20155253)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 大脳基底核原基 / 抑制性神経細胞 / 細胞移動 / 誘引物質 / Sema3A / Sema3F / 大脳基低核原基 |
研究概要 |
これまで哺乳類の全ての大脳新皮質神経細胞は、新皮質上衣層に由来すると考えられてきた。しかし申請者は、in vivo及びin vitroで蛍光標識物宜Dilをラット胎児脳に注入することにより、抑制性神経細胞は、大脳基底核原基(ganglionic eminence)から生じ新皮質に移動していくことを発見し報告してきた。またDil標織とin situ hybridizationを組み合わせた二重染色の方法により、同移動細胞がSema3A receptorであるneuropilin、Sema3F receptorであるneuropilin2を発現していることが分かった。Sema3A Sema3Fは、線条体で強く発現していて、移動細胞を基底核原基から新皮質に向けて誘導していた。さらにSema3Aは脳室帯で、またSema3Fは皮質板で常に発現しているので、neuropilin1 neuropilin2を発現している細胞それぞれは、二つの細胞集団に分かれ、皮質板と中間帯に分布することが明らかになった。最近のHeらの報告によると、大脳基底核原基から由来する細胞には希突起膠細胞前駆細胞も含まれるとの報告があった。希突起膠細胞前駆細胞は、neuropilin2を発現する細胞でDlx陽性GABA陰性の細胞として観察され、E16で12%以下であったが、E20では60%に達した。希突起膠細胞は大脳皮質中間帯で盛んに増殖していることが伺えた。neuropilin2を発現すると考えられる細胞でDlx陽性GABA陽性の細胞は、そのまま中間帯に留まり、パイオニア神経細胞として大脳皮質の発生に働くと考えられた。生き残った中間帯のGABA神経細胞は、white matterneuronとして、皮質間の結合に一役買っていることが明らかになりつつある。
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