研究課題/領域番号 |
12680824
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松村 明 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (90241819)
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研究分担者 |
石川 成美 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (60232253)
高野 晋吾 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (50292553)
能勢 忠男 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (10009699)
足立 信也 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (70261807)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 中性子捕捉療法 / 粒子線治療 / アルファ線 / 悪性グリオーマ / 神経膠芽腫 / ホウ素 / 放射線治療 / 術中照射 / Photodunamic diagnosis / Aminolevulici asid / fluorescence / tumor diagnosis / porphyrin / navigation / sentinel node / 蛍光診断 / アミノレブリン酸 / 悪性腫瘍 / 内臓癌 / 肺癌 / 高感度CCDカメラ / 術中診断 / 癌 / 紫外線 / 励起 / プロトポルフィリン |
研究概要 |
1.消化器外科分野(足立助教授) 胃がんにおいて郭清リンパ節134個のうち、割面から発色の見られたリンパ節は35個であった。このうち病理組織診断で転移陽性は2個であった。35個の発色したリンパ節のCK19はすべて陽性であり、微小転移を早期に診断できる可能性が示唆された。d-ALAによる癌組織からの発色をPhotodymnamic Diagnosis (PDD)にて視覚的にあるいは高感度CCDカメラで客観的に捉えることと、sentinel node navigation surgeryを組み合わせることにより、転移のある範囲を郭清するという患者一人一人の特徴に応じたtailor-madeの手術が可能になる。 2.呼吸器外科分野(石川講師) 肺がんにおいては臨床例7例(気管支鏡4例、術中3例)に5-ALAを用いたPDDを行った。術中診断では腫瘍が正常肺組織に覆われており、手術術式や切除範囲に与える影響は少なかった。内視鏡によるPDDは直蛍光による緑色蛍光よりも5-ALAによる赤色蛍光の方が腫瘍の境界がより明瞭になり、有用であった。肺内転移の動物モデルによる実験も行ったが、陽性所見が少なくモデルの再検討を要した。 3.脳神経外科領域(松村助教授、能勢教授、高野講師) 悪性脳腫瘍において31例の患者で手術中にPDDを行った。その結果23例(74.2%)に蛍光がみられ、手術中のナビゲーションとして有用であった。蛍光が陰性だった8例中3例はMRIにてGd造影効果のない症例で脳血液関門の保たれている症例での限界が明らかとなった。また、その他の5例ではGdで増強効果がみられたが、全例において手術前にステロイドの投与が行われていたことが分析より明らかとなった。これはステロイドによる細胞膜の安定化などの関与が示唆されたが、今後メカニズムの解明を行っていく。 病理組織標本と蛍光強度の相関についても検討したが、蛍光の強度あるいは有無は細胞密度および増殖能の指標であるMIB-1免疫染色陽性率と相関することが明らかとなった。
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