研究課題/領域番号 |
12680832
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
荒木 淳一 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (80271055)
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研究分担者 |
入部 玄太郎 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90284885)
清水 壽一郎 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80294403)
梶谷 文彦 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70029114)
伊藤 治男 (有)SIメディコテック, 代表取締役(研究職)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | コンダクタンスカテーテル / 冠動脈狭窄 / 血管内超音波法 / 冠動脈造影 / 経皮的冠動脈形成術 |
研究概要 |
【背景】虚血性心疾患の治療上、冠動脈病変部狭窄率評価は非常に重要な課題である。 【目的】コンダクタンス法を応用し、直径24mm程度の小動脈断面積を計測した。 【方法】モデル血管(ビニルチューブ)と摘出犬大腿及び頚動脈を研究対象とし、直径1mmのコンダクタンスカテーテルで計測した断面積を血管内超音波法(IVUS)による測定値と比較した。 【結果】モデル血管の実験では、管腔内のコンダクタンスカテーテルの位置の偏位に関わらず、高精度の計測が可能であった。摘出動脈の場合、パラレルコンダクタンス(Gp)が無視できる場合には、コンダクタンス法とIVUSの測定値は高い精度で一致し、Gpが存在する場合にも両者の測定値は高い正相関を認め、Gpの大小に関わらず両者の関係はほぼ一定であった。 【考察】(1)モデル血管の実験から、直径24mmの範囲においては測定コンダクタンスの位置やカテーテル自身の位置に関係なくほぼ正確な面積を測定可能であった。即ちカテーテルを動かすことなくリアルタイムに多断面の評価が可能であり、狭窄部と健常部の両方を同時に計測可能であった。(2)摘出血管断面積をコンダクタンス法で計算する際、導電する溶液の部分、即ち、コンダクタンス法で直接計測される断面は円形ではなかったが、両カテーテルの断面積を加算することで、正確な断面積の算出が可能であった。この結果は同心円上に進行しない冠動脈狭窄部の断面積計測に有利である。(3)Gp値を2000400Ωcmと大きく変化させた場合でも、コンダクタンス法とIVUSの測定値の関係はほぼ一定であった。in situの冠動脈は心筋や肺など抵抗率の大きく異なる物質に囲まれているが、この場合でもコンダクタンス法で計算する際に同じ比例定数で補正することが可能であると考えられた。 【結論】コンダクタンス法を応用して摘出小血管の断面積測定が可能であった。
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