研究課題/領域番号 |
12680840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
古田 雅一 大阪府立大学, 先端科学研究所, 助手 (40181458)
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研究分担者 |
岡 勝仁 大阪府立大学, 先端科学研究所, 助教授 (70203966)
林 寿郎 (林 壽郎) 大阪府立大学, 先端科学研究所, 教授 (90026089)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 乳化重合法 / ポリアミノ酸 / 微粒子 / 界面活性剤 / 酵素 / 固定化 |
研究概要 |
まずはじめに乳化重合法を用いて高分子量のポリアミノ酸粒子を定量的に得る条件を確立するために、グルタミン酸γ-メチルエステルNCA、グルタミン酸γ-ベンジルエステルNCA、ロイシンNCAの有機溶剤溶液と種々の界面活性剤を組み合わせ、それぞれに対して種々の反応条件において乳化重合を試みた。その結果、有機溶媒にジクロロエタン、界面活性剤にポリエチレングリコール(分子量200)を用いた場合に共重合体微粒子が得られ、走査型電子顕微鏡による観察により数十マイクロメートルオーダーの球状の微粒子の存在が確認された。反応系に添加するモノマー量、界面活性剤の液量や量比を変えてさらに検討を行った結果。走査型電子顕微鏡観察において粒径が100〜200ナノメートルオーダーの微粒子を安定して得ることに成功した。 次にこの微粒子を酵素の固定化用担体として利用するためにリパーゼを選び、水溶性カルボジイミド法を用いて固定化を行った。得られた固定化酵素粒子の保存安定性を調べるため種々のpHの水溶液中に37℃で保持したところ、酸性条件においてはフリーの酵素は数時間で失活したのに対し、固定化酵素粒子は80%以上の活性を保持していた。耐熱性についても固定化酵素粒子は広範囲のpH条件下で著しい効果を示し、80℃においても常温の20%の活性を保持していた。また極端に高いpHにおいても活性の低下は全く見られなかった。これらの要因としては保存、加熱、pH変化などにおいてみられる酵素分子のコンホメーション変化が固定化することにより抑制され、また微粒子が微生物などによる劣化の障壁として機能している可能性が示唆された。
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