研究課題/領域番号 |
12680841
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
吉川 隆章 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90275347)
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研究分担者 |
植村 公寿 工業技術院産業技術融合領域研究所, 主任研究官
美島 健二 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (50275343)
山田 英二 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (00111899)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | tissue engineering / gene / therapy / bone / wound / regeneration |
研究概要 |
骨髄間葉系細胞に皮膚や骨の再生治療は、臨床で倫理委員会でも承認され、現在臨床治療研究へと大きく進展した。皮膚においては、熱傷や、高齢者の褥瘡、外傷などによる深部に達する皮膚損傷の治療に15患者に施行し、その有効性が確認された。骨の再生治療に関しても15症例において施行し、いずれも満足すべき結果が得られている。今後さらに臨床治療研究をすすめてゆく展望をもつことができた。骨髄間葉系細胞の増殖因子として、また、分化促進因子として大豆蛋白の成分であるgenisteinが、骨形成促進因子に成りうることを発見し、ラットおよびヒトにおいて骨髄細胞の骨形成細胞への分化能力を2倍以上促進することを発見し、骨再生治療に役立つことを証明した。また、女性ホルモンの1種であるエストリオールが促進因子として有効であることも発見した。生理的濃度で、骨髄細胞の増殖因子、分化因子として極めて有効で、エストリオールは発ガン性もなく生体内に存在するホルモンであるため安全で、再生医療には実用的である。倫理委員会でも承認され、現在エストリオールを新たな促進因子として培地に添加し皮膚や骨の再生治療研究を展開中である。研究分担者の植村らは、血管誘導因子であるVEGFを、ラットの培養骨髄細胞に遺伝子を導入し、人工骨を組み合わせることで、血管の新生を促進する研究を試みている。また、骨発生のキー遺伝子であるcbfa-1遺伝子を骨髄間葉系細胞へ導入し、骨発生の促進効果を検討した。
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