研究課題/領域番号 |
12680843
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
酒本 勝之 北里大学, 医療衛生学部, 助教授 (50053674)
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研究分担者 |
金井 寛 上智大学, 理工学部・電気電子工学科, 教授 (20053548)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 除水量の推定 / エコノミー症候群 / 腹部脂肪 / 細胞内外液量の変動 / シャドウ-イフェクト / 有限要素法 / 境界要素法 / コール・コール分布 / インピーダンスCT / 体脂肪 / 組織電気アドミタンス / 3次元境界要素法 / 下肢アドミタンスの周波数特性 / 自律神経系 / 細胞形状変化 / 細胞内外液量変化 / 細胞内液量変化 / 血液量増加 / 両極型定電流源、 / 増幅率可変型電圧増幅器、 / 前方散乱強度 |
研究概要 |
1.人工透析による除水量の推定;人工透析中ヘマトクリット値が変動することによる血液導電率が変化する。組織アドミタンスの人工透析による変動は細胞内外液量の変動だけでなく、この血液導電率の変動にもよる。血液の導電率変動を考慮した結果除水量がかなりよい精度(誤差20%以下)で推定できた。この方法ではかなりの精度で細胞内外液量の変動が推定できるものと思われる。 2.エコノミー症候群の基礎的研究;長時間座位を保つとうっ血による細胞外液量の増加による細胞内液量の変動がエコノミー症候群の何らかの要因になっていると考えられている。色々な体位での下肢アドミタンスの変動を測定した結果、座位での下肢アドミタンスの変動は下肢内血液量の変動と細胞の形状の変化によることが分かった。 3.腹部脂肪量の推定;従来の電気インピーダンス法(市販されている脂肪測定装置)では腹部の脂肪量はまったく測定できないことが分かった。腹部のみのアドミタンスを測定する電極は位置が必要である。 4.生体組織構造と電気アドミタンスの関係;低周波帯での組織アドミタンスではシャドウイフェクトの影響が大きい。特に、血液などのように、細胞密度の少ない組織ほど大きいことが分かった。骨格筋などではそれほど大きな影響はなさそうである。低周波でのアドミタンス値は細胞外液量に依存しているといえる。 5.細胞形状と細胞アドミタンスの関係;細胞膜と細胞内液による時定数はひとつの細胞でもコール・コール分布をしていることが分かった。生体組織の時定数の分布がコール・コール・分布を取るのは細胞膜によると考えられる。したがって、全ての臓器の時定数分布がコール・コール分布を取り、アドミタンス軌跡半円とならず円弧の一部となる。
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