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インタラクティブな環境における脳の情報処理

研究課題

研究課題/領域番号 12710040
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関広島大学

研究代表者

入戸野 宏  広島大学, 総合科学部, 助手 (20304371)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード事象関連電位 / 認知情報処理 / インタラクション / 意図的行動 / 刺激弁別 / 視覚的注意 / 注視時間 / 自己ペース課題 / 自発的行動 / 期待・構え / 注意 / P3a / P3b
研究概要

インタラクティブな環境とは,実験参加者の意図的な行動に応答して何らかの知覚的変化が生じる環境のことである.本研究では,事象関連電位(event-related potential : ERP)を指標として,インタラクティブな環境における脳の情報処理過程を検討した.本年度は,昨年度に実施した聴覚刺激による実験に引き続き,視覚刺激を用いた実験を行った.
第1実験では,16名の大学生/大学院生が3種類の視覚刺激を用いた弁別課題を行った.実験参加者が自分でボタンを押すと刺激が呈示される条件(SELF条件)と,同じ間隔で刺激が自動的に呈示される条件(AUTO条件)を比較したところ,SELF条件の方が弁別課題の成績がよかった.この結果は,刺激の呈示タイミングを自分で制御できるときに行動成績がよくなることを示している.しかし,事象関連電位には顕著な条件差が認められなかった.
第2実験では,刺激の呈示時間を自由に制御できる鑑賞課題で事象関連電位を測定した.16名の大学生/大学院生が,新奇な線画120枚を1枚ずつ自分のペースで好きな時間だけ眺めた.実験終了後,線画を注視時間の長短によって2分して事象関連電位を求めたところ,長く見つめられた線画は,短くしか見られなかった線画にくらべて,呈示開始後150-300msの区間に生じる電位(P2-N2)がより陰性方向へシフトしていた.この結果から,はじめて見る線画をどのくらい長く見るかは,呈示後0.3秒以内にある程度決まっていることが示唆された.
本研究の成果の一部は,第19回日本生理心理学会学術大会(2001.7.6,小倉),日本心理学会第65回大会(2001.11.8,つくば)で発表した.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 入戸野 宏, 堀 忠雄: "自己ペースオドボール課題における事象関連電位"生理心理学と精神生理学. 18(2). 185 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 入戸野 宏, 堀 忠雄: "心理学研究における事象関連電位(ERP)の利用"広島大学総合科学部紀要IV理系編. 26(1). 15-31 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Nittono, H., Hamada, A., Hori, T., Ullsperger, P.: "Frontal lobe involvement in self-paced tasks : an event-related brain potential study"International Journal of Psychology. 35(3/4). 211 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 入戸野 宏, 堀 忠雄: "自己ペース聴覚弁別課題における事象関連電位"臨床脳波. 43(12). 780-784 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 入戸野 宏: "自己ペース視覚弁別課題における事象関連電位"生理心理学と精神生理学. 19(3). 187 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 入戸野 宏, 堀 忠雄: "新奇な絵画に対する事象関連電位と自発的探索行動"日本心理学会第65回大会発表論文集. 260 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 入戸野宏,堀忠雄: "自己ペースオドボール課題における事象関連電位"生理心理学と精神生理学. 18・2. 185 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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