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児童の社会的動機づけの促進過程

研究課題

研究課題/領域番号 12710058
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関名古屋大学

研究代表者

中谷 素之  名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 助手 (60303575)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード社会的責任目標 / 教師の発達援助 / 学業達成過程 / 友人関係 / 社会的動機づけ / 教室 / 教師の指導行動 / 協同学習活動 / 社会的相互作用 / 学業達成
研究概要

子どもの社会性をいかに高めるかは、現代の学校教育を考える上で中心的な重要性をもつ問題である。近年の動機づけ研究では、社会的コンビテンスの中でも、特に他者に対する協力的、援助的志向である社会的責任目標(Social responsibility goal)が、教室における幅広い適応に重要な役割を果たしていることが示唆されてきた(Juvonen&Wentzel,1996;Wentzel,1998)。本年度の研究においては、このような子どもの社会的責任目標に焦点を当て、主に以下の3つの研究を行なってきた。
1.社会的責任の発達に関する文献研究
子どもの社会的責任に関する研究は、欧米を中心に近年盛んになされてきた。しかし、この領域について網羅的に文献を検討した研究はほとんどない。そこで、近年の社会的動機づけ、社会的コンビテンス研究を中心に、主な文献をレビューし、社会的責任の発達に関する研究知見を整理した。
2.社会的責任目標と友人関係、学業達成の関連
社会的責任は、他者に対する援助志向や社会的な期待や規範への遵守志向であり、教室における円滑な対人関係を築くための重要な要因である。そしてそのよう積極的な対人関係は、子どもの動機づけや適応を高める促進因となりうる。本研究では、児童の社会的責任目標、教室内の友人関係、そして学業達成との関連について、実証的に明らかにすることを試みた。その結果、社会的責任目標が、友人との積極的な相互作用を促すことで学習への動機づけや学業成績にも積極的な影響を及ぼしていることが示された。その成果は、日本性格心理学会発行の性格心理学研究に掲載予定である。
3.児童の社会的責任促進のため発達援助
小学校教員17名に対して半構造化インタビューを行い、児童の社会的責任を促進するための指導行動について検討した。本研究課題において平成12年度に実施された研究成果が、教育心理学フォーラム・レポートに発表された。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 中谷素之: "児童の社会的責任の発達を促進する-社会的責任の発達を促進する教師の発達援助-"日本教育心理学会 教育心理学フォーラム・レポート. FR-2001-001. (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 中谷素之: "社会的動機づけの発達と学業達成過程-社会的責任目標研究に関するレビュー-"名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(心理発達科学). 48. 217-232 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 中谷素之: "児童の社会的責任目標と友人関係,学業達成の関連-友人関係を媒介とした動機づけプロセスの検討-"性格心理学研究. (印刷中).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 出口拓彦・中谷素之: "グループ学習中の相互作用に及ぼす教師の介在および児童の社会的責任目標の影響"名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(心理発達科学). 47. 69-88 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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