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知的発達障害児における自己-他者認識の分化過程-縦断的研究-

研究課題

研究課題/領域番号 12710061
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関鳥取大学

研究代表者

寺川 志奈子  鳥取大, 教育地域科学部, 助教授 (30249297)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード自己認識 / 他者認識 / 知的障害児 / 自他の分化 / 縦断研究 / 発達年齢 / 2歳
研究概要

本研究では,養護学校に在籍する発達年齢2歳(新版K式発達検査による)の知的発達障害児において把握された、自己-他者の領域分化群4名と未分化群5名の、2群の発達プロセスについて、4年間の縦断的な検討を行った。本年度はその4年目にあたる。分析に際しては、積木構成課題および描画模写課題から行動レベルにおいて、また、対比的認識課題および人物完成課題から表象レベルにおいて、自他の領域を分化させていく過程についての把握を試みた。またこれらの結果と、生活場面における対人行動の観察および養護学校担任への聞き取りによる自己-他者関係についてのエピソードの収集を行い,実験場面における結果とあわせて考察した。
その結果、1年目に未分化群(レベル1:行為の主体としての自己-他者が未分化なレベル)とみなされた5名のうち、4年目に2名はレベル1のまま、1名はレベル2(行為主体としての自己-他者が分化したレベル)の分化レベルへの移行が、2名はレベル3(自己の意図・感情と他者の意図・感情への気づきのレベル)の分化レベルへの移行が認められた。1年目に行動レベルで自己-他者の領域分化群(レベル2)とみなされた4名のうち、1名は4年目に表象レベルでの自他の分化(レベル3)が認められたが、3名は4年目もレベル2のままであった。これらの分化過程の違いについては、行動レベルの分化は認知発達と、表象レベルの分化は言語発達と密接に関連していることが示唆された。また、実験場面における自他の分化レベルと、生活場面における行動との関連が示された。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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