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日本人における自己呈示とその内在化過程の実験的検討

研究課題

研究課題/領域番号 12710069
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関東京都立大学

研究代表者

沼崎 誠  東京都立大学, 人文学部・心理・教育学科, 講師 (10228273)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード自己呈示 / ノンバーバル・コミュニケーション / パラ・言語 / 高揚的呈示 / 抑制的呈示 / 性差 / 自己呈示の内在化 / 自己評価(自尊心) / 自己概念 / 想定する受け手 / 内在化の3過程モデル
研究概要

本研究は,(1)自己呈示が呈示者に及ぼす影響過程を段階を追ってデータを取り精細に検討することにより明細に検討する,(2)日本人の面接場面でのバーバル・ノンバーバル行動を明細に検討する,ことを目的としていた.平成13年度においては,上記(2)の目的を果たすために,平成12年度に行った自己呈示の内在化に関する実験の面接場面の行動分析を行った.平成12年度の実験では,(1)自己呈示のスタイル(高揚的自己呈示(自分の能力を高く主張する)vs抑制的自己呈示(自分を控えめに主張する))と(2)自尊心(高vs低)を独立変数にしていた.本年度はその実験の従属変数の一つである,「面接時の自己呈示行動(ビデオ撮影)」のビデオ起こしを行いコード化し分析を行った.分析の対象としたのは,発話時間,発話までの時間,視線(面接官vs自分vsその他),言い間違い,微笑み,例証,身体への接触,手指の動き,言いよどみ,首の振り,である.これらに対し,呈示スタイル・自尊心・性の3要因の効果を検討した.
主な結果として,(1)自尊心が低い女性は発話時間が長い,(2)抑制的呈示は高揚的呈示に比べ発話までの時間が長い,(3)高揚的呈示は抑制的呈示に比べ言い間違いが多い,(3)自尊心が低い人は高い人に比べ,面接官会話時に面接官から目をそらすことが多い,(4)自尊心の低い人は高い人に比べ,また,女性は男性に比べ,会話時に自分に視線を向けることが多い.(5)高揚群は抑制群に比べ例証が多い,(6)男性は女性に比べ,身体への接触が多い,(7)高揚群は抑制群に比べ手指の動きが多く,自尊心が低い場合に男性は女性に比べて手指の動きが多い,(8)呈示と自尊心が不一致な群は一致している群に比べて言いよどみが多い,(9)男性の場合,自尊心が低い人は高い人に比べ首の振りが多い,が得られた.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 沼崎誠, 藤島喜嗣: "自己高揚的呈示/自己抑制的呈示がSelf-Competence/Self-Liking自尊感情に及ぼす効果:想像した他者の反応を予期することの効果"日本社会心理学会第42回大会発表論文集. 524-525 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 沼崎誠: "自己呈示の内在化過程:パブリック・コミットメント仮説と他者反応推測仮説"日本グループ・ダイナミックス学会第49回大会発表論文集. 38-41 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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