研究課題/領域番号 |
12710108
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 尚絅女学院短期大学 (2001) 国際医療福祉大学 (2000) |
研究代表者 |
田澤 薫 尚絅女学院短期大学, 保育科, 助教授 (70296200)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 児童福祉 / 社会事業史 / 教育史 / 日本近代史 / 東北地方 / 児童福祉吏 / 明治後期 / 東北育児院 / 仙台基督教育児院 / 宮城県 / 教養 |
研究概要 |
平成12年度に引き続き、育児院資料をもとに創設期にあたる明治後期の仙台基督教育児院における児童保護事業の実際を明らかにしようした。 1、元保姆から聞取り調査を行った:50年余り育児院に奉職した山田省子氏から20時間に及ぶ聞取り調査を行った。調査からは文献による理解を補完する証言を得、職員による創成期の施設像が明らかになった。 2、育児院資料より、明治後期の施設運営状況を探った:特に学校教育の側面で育児院の学校教育への取り組みを理念と実践の両面から整理し、育児院児童の置かれた状況を明らかにした。あわせて明治後期の中央政府による杜会事業の制限的救済主義について考察した。 3、公文書育児院資料等をもとに仙台基督教育児院と宮城県・仙台市の児童保護行政との関係を探った:(1)関係の公文書を収集したが、あいにく県公文書館の新設・文書整理時期に重なり作業は不十分に終った。来年度以降に期待したい。(2)育児院資料等より行政からの補助金支給・行政関係者の支援等を明らかにし、施設と行政の関係を整理した。 成果の発表と省察:(1)2001年8月の日本教育学会第60回研究大会で報告し(「第二次大戦以前のわが国における要保護児童の学校教育-仙台基督教育児院を手がかりとして」)議論に付した。(2)2001年秋より発足した仙台基督教育児院100年史編纂委員会において中間報告を行い、助言を受けた。(3)お茶の水女子大学ジェンダー研究センター研究プロジェクト成果報告に掲載する拙稿において研究成果の一部を発表した。(4)山田省子氏インタビューの結果を冊子としてまとめた。
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