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高齢者介護に関わる介護家族の生活の質に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12710120
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関四国学院大学

研究代表者

孫 良  四国学院大学, 社会学部, 助教授 (90299355)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード高齢者 / 介護家族 / 生活の質 / 生活支援 / コミュニティケア / ホームヘルプサービス
研究概要

家族介護者の生活の質と介護サービスとの関連性を明らかにするために、ホームヘルプサービスを利用している家族を対象に前年度実施した面接調査の結果を分析した。その際、近年社会科学の領域で注目されている質的調査法である「グラウンデイッド・セオリー・アプローチ」を用いて、データ分析を行った。まず、テープ起こしした内容から「家族介護者がホームヘルプサービスを受け入れるプロセス」に関する概念を生成し、理論的モデルを作成することにした。分析の信頼性と妥当性を確保するために、日本においてグラウンディッド・セオリー・アプローチの第一人者である木下康仁氏からスーパービジョンを受けた。
その結果、家族介護者とサービス提供者であるホームヘルパーとの関係を「主・従関係」というコアカテゴリーで分析し、家族介護者がホームヘルプサービスを受け入れていくプロセスを明確化した。つまり、家族の介護役割を補助・代替するホームヘルパーサービスは家族に「無力感」、「被監視感」、「訪問に対する低抗」などのマイナス感情をもたらすことが少なくないのだが、「従に徹するヘルパー」、「話の聴き手」、「個別性への対応」といったホームヘルパーの支援の態度と方法がそのマイナス要因を縮減し、家族介護者の自立を確保することを可能にすると同時に、ホームヘルプサービスの受容を促す効果を発揮していることも明らかになった。以上の研究については、「家族介護者の自立確保戦略」という視点に基づいて、現在、論文を作成中である。
さらに、家族介護者と要介護者の「生活の質」を高めるための理論的モデルを作成するために、スウェーデンで上記と同様の方法で行った調査データとの比較研究も実施中である。高齢者と家族両者の生活の質向上を実現することができるサービスのあり方を、この比較研究からまとめていく予定である。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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