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保育士の職務分析-保育士職務の量的・質的側面へのアプローチ-

研究課題

研究課題/領域番号 12710126
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関聖和大学短期大学部

研究代表者

土田 美世子  聖和大学短期大学部, 保育科, 講師 (90310755)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード保育士 / 職務調査 / 保育士の専門性 / 職務分析 / 保育所
研究概要

本課題の平成13年度の研究実績は,以下の通りである.
1.前年度行った保育所保育士の調査用職務項目を基に,生活型施設用の調査用職務項目を作成した.
2.生活型施設用の調査用職務項目を用いて,乳児院・重症心身障害児施設の保育士の職務調査を行った.
生活型の施設においては,利用児・者の人権への配慮から(被虐待児・者も多く生活している,排泄・入浴の場面等の録画は不適当,等)VTRでの録画は差し控えた.行動のまとまりごとにストップウォッチで職務の時間を計測した.その結果,1)生活型施設保育士の職務項目は,保育所保育士の職務項目と多くの部分で重なり,職務項目の数自体はほとんど変わらない.2)生活型施設の保育士の職務は対象児・者の発達段階によって職務項目の量的側面が異なる.これは保育所保育士の場合と同じである.3)生活型施設の保育士の職務項目は,会議・引継ぎなどの項目が量的に多い.また,対象児・者の体調の変調・入所等の突発的な事項によって,職務全体が大きく影響を受ける.等が確認・観察できた.
3.保育所保育士の職務項目を準用して,障害児通園施設の保育士の職務調査を行った.VTRを用いて保育士の1日の職務を記録し,職務の時間を計測した.その結果,1)通園型施設の保育士の職務は,職務項目は保育所保育士とほとんど同じだが、会議・研修・学習に関わる時間が多い.これは,専門性を維持するのに必要な時間であるためと考えられる.2)母子通園を実施している施設においては,母親との会話・相談の時間がかなりの割合を占めており,母親のサポートに役立っていることが予測される.等が確認できた.
4.以上の調査結果,及び調査に伴う観察から,保育士の職務の特徴は,1)対象児・者の発達段階・発達課題により職務項目の量的側面が異なること.2)専門性の本質は,職務の質的側面(何をどのようにおこなうか,何故おこなうか)にかかっているが、量的側面(何をどれだけおこなうか)にも影響を与えていることがわかった. 以上

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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