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障害を持つ高齢者の「学び」に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 12710159
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関広島大学 (2001)
大阪府立看護大学医療技術短期大学部 (2000)

研究代表者

藤原 瑞穂  広島大学, 医学部, 講師 (90269853)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード障害者 / 高齢者 / 学習 / 学習ニーズ / 学び
研究概要

生涯学習とリハビリテーションの視点から,障害高齢者の「学習」を支援していくための基礎的調査研究として,痴呆・高次脳機能障害を伴わない身体障害を主とした高齢者のうち,施設を利用して生活を送っている方を対象に,学習の現状と学習ニーズを把握することを目的に調査を実施した.
老人保健施設や老人ホームなどで実施されているデイケア・デイサービス利用者(施設利用者)277名分のデータを分析対象とした.「学ぶこと」の必要性を大いに感じているものは46%,やや感じているもの39%を合わせると85%が何らかの学習の必要性を感じていると回答した.施設サービスを利用目的として最も多かったものは機能維持・回復77%であったが,参加していることが楽しいから56%,友人をつくる43%,趣味を生かす26%,そして何かを学びたいため28%であった.これらを利用した結果,身体が動きやすくなった48%,知識や技術が身についた33%,記憶や思考力が改善した18%,友人や仲間ができた63%,生活にリズムやはりができた47%,生きがいを見だせた30%であった.施設サービスが学習の場であると感じているものは72%,学習の場ではない6%,どちらでもない22%であった.つぎに,これこれらの施設サービスの利用意義を数量化III類の手法にて構造化し,日常生活活動(ADL)能力と罹病期間による分析を加えた.その結果,「生活」を原点とし,「身体的機能の維持・改善-精神の充実」軸,「個別-交流」軸による構造が示された.ADL全介助群は「精神の充実-交流」的傾向を示し,自立群は「精神の充実-個別」的傾向を示した.罹病期間2年未満群は「身体的機能の維持・改善-個別」的傾向を示し,その後「精神の充実-交流」的傾向に移行した.了解が得られた3名へのインタビューは,これらの結果を支持するものであった.
今回の調査研究において,施設利用者のリハビリテーションヘのニーズとともに,「学習」へのニーズを示すことができた.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 藤原瑞穂, 堀 薫夫: "障害高齢者の学習ニーズと活動制限の関連"老年社会科学. 24(印刷中). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 藤原瑞穂, 阿部和夫: "在宅高齢障害者の通所サービスの利用意義"作業療法. 21(印刷中). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Fujiwara M, Hori S.: "Relationships between learning needs and activity limitations of the elderly with disabilities"13^<th> World Congress of Occupational Therapy. (印刷中). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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